夢幻水滸伝
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第百八十三話 星の者達の成長その十四
「二人共阪神は嫌いじゃないぜ」
「はい、いいチームですよ」
「けれどあまりにもネタになり過ぎだろ」
「あんなの狙っても出来ませんよ」
「実は阪神も好きだが」
日葵は今告白した。
「昔のことは割り切っている」
「ネタやってやな」
「そうだ、もうな」
「ちなみにうちも阪神やけどな」
マリーナも告白した。
「野球は」
「ロシアでは野球盛んやないやろ」
「けれど日本で知って阪神応援してな」
マリーナは中里に話した。
「今に至るねん」
「そやねんな」
「野球もええね」
マリーナは笑顔で言った。
「ほんまに」
「ええスポーツやろ」
「ロシアは球技やとサッカーやけど」
「あのスポーツやな」
「そやけど野球もな」
このスポーツもというのだ。
「日本に来て好きになったわ」
「それで阪神もやな」
「好きになったわ、うちとしては村山実さん最高や」
「あの人な」
「あんな人その目で見たら惚れてまうで」
こうまで言った。
「ほんまに」
「いつも全力で投げてな」
「練習も熱心で」
「ほんま阪神が好きでな」
「あくまで一途な人やったな」
「しっかりしたとこもあってな」
若し野球選手として成功していなくても食べていける様に阪神本社からの出向という形で入団している、こうすれば若しもの時も本社で働いていけるからだ。
「凄い人やったわ」
「そやったな」
「うちもあの人好きやで」
綾乃も笑顔で言ってきた。
「理想の男の人のタイプの一つやろな」
「性格的にそやな」
「もうあの生き様で恰好よく見せる」
中里にうっとりとして話した。
「そんな人やわ」
「実際それで恰好よくなった人やな」
「背番号十一背負ってな」
「その背番号は永久欠番やしな」
「あくまで長嶋さんと真っ向勝負にこだわったんやね」
「卑怯なボールは一球も投げんでな」
このことは当の長嶋茂雄自身も言っている。
「全力で勝負し続けた」
「そうして勝っていった人やから」
「綾乃ちゃんも好きやねんな」
「正直惚れるわ」
そこまでだというのだ。
「今目の前にいてくれたら」
「女の人から見ても好きになる人やねんな」
「生き様が恰好よ過ぎて」
「何があっても絵になるチームやけどな」
芥川は微笑んでこう述べた。
「その中でもな」
「村山さんはやね」
「とりわけ絵になる人の一人やったな」
「そやね」
「そうした意味で立派な人やったわ」
芥川はこう言いながら阪神のことが気になって自分の携帯を取り出して阪神の試合をチェックした、休日なので今日はデーゲームなのだ。
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