八条学園騒動記
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第五百九十二話 一日の売り上げその三
「よくないのよ」
「毒にあたるとね」
どうなるかもだ、ビアンカは話した。
「その毒でね」
「何かと悪くなるね」
「そうよ、他の人も嫌な思いをして」
「自分もだね」
「精神的レベルを下げていって」
「悪くなっていくね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「言わないことよ」
「そうだね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「問題よ」
「そうだよね」
「言葉に出さないで」
不平不満はというのだ。
「ストレスが溜まったらね」
「それは解消することだね」
「言葉に出しても」
「かえってストレス溜まるよね」
「そうなることが多いから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「言わないことだね」
「言った言葉は返らないし」
ただ毒になるだけでないというのだ。
「余計にね」
「気をつけるべきだね」
「ビアンカの言う通りだ、不平不満は言わない方がいい」
アルフレドもそうだと答えた。
「本当にな」
「それよりもよね」
「身体を動かすことだ」
「現状に不満なら変える」
「そうしてだ」
「不平や不満をなくすことね」
「その方が建設的だ」
これがアルフレドの意見だった。
「本当にな」
「そうよね」
「だから僕はな」
「不平や不満は言わなくて」
「動く様にしている」
「そうなのね」
「問題があるならだ」
それならというのだ。
「少しでも努力をしてだ」
「その問題をどうにかすることね」
「不平や不満を言うよりもな」
「そういう考えでやっていっているのね」
「努力すると今は駄目でもな」
「やがて実っていくわね」
「種を蒔くとな」
アルフレドはこうも言った。
「それから芽が出るな」
「ちゃんとしていったらね」
「そしてそこからもだ」
「ちゃんとしていくとね」
「芽が育ってだ」
「お野菜になるわね」
「木にもなる」
アルフレドはこうも言った。
「だからだ」
「努力はすることね」
「不平不満を言うよりもな、若し解決出来ない様なことなら」
自分ではどうこうすることも出来ない問題でだ、世の中はそうした問題もままにしてあるものだ。この時代でもそれは同じだ。
「そのことを置いてだ」
「ストレス解消だね」
「趣味に励んだりしてな」
アルフレドは今度はロミオに話した。
「そしてだ」
「忘れたりすっきりすることだね」
「そうだ、お店のこともな」
「不平とか不満があったら」
「動くことだ、また一人で駄目でもな」
それでもというのだ。
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