八条学園騒動記
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第五百九十二話 一日の売り上げその一
一日の売り上げ
二年S1組は舞台が終わり喫茶店も好評のうちに終わろうとしていた、その中でロミオはアルフレドに聞いた。
「売上どうかな」
「お店のか」
「そっちはどうかな」
「予想通りと言うべきだな」
アルフレドはロミオに微笑んで答えた。
「僕としては」
「そうなんだ」
「こんなものだろうとな」
そんな風でというのだ。
「売れている」
「悪くないんだ」
「むしろ予想通りだからな」
それでというのだ。
「いいと思う」
「じゃあ予想以上だったらどうかな」
「かなりいい」
普通にいいのではなく、というのだ。
「そうなる」
「そういうことなんだ」
「僕としてはな、予想を下回らないとな」
「いいんだね」
「そうだ」
「兄さん結構予想の売り上げ高かったのよ」
ビアンカがアルフレドの横からロミオに話してきた、メイド姿はわりかし似合っていて可愛いと言える。
「それを考えたらね」
「いいんだね」
「私はかなりね」
その様にというのだ。
「そう思うわ」
「そうなんだ」
「ええ、そうね」
「それは何よりだね」
「今の売り上げの額見てみる?」
実際にとだ、ビアンカはロミオに言った。
「そうしてみる?」
「うん、それじゃあ」
「これだけよ」
ビアンカはその額を見せた、すると。
ロミオは唸ってこう言った。
「普通の喫茶店でもね」
「これだけ売れるとよね」
「結構以上だよね」
「ええ、そう思うわ」
「いいって言うか」
アルフレドを見ながら彼の言葉を思った。
「かなりね」
「そうでしょ」
「アルフレドってかなりね」
やはりアルフレドを見つつ言う。
「売上の予想高くしているよ」
「予想じゃなくて目標よね」
ビアンカはそれだと指摘した。
「むしろ」
「この場合はそうだよね」
「そう思ったわ」
「そう言われるとそうか」
アルフレドも二人の言葉を肯定して言った。
「予想じゃなくてな」
「ええ、目標よ」
「これだけ売れるべきという」
「そうよ、予想と目標は違うから」
「予想はこれだけ売れるだろうという読みでか」
「目標はこれだけ売ろうっていうね」
「目指すものだな」
妹のその言葉に頷いた。
「それが目標だな」
「だからね」
それでというのだ。
「その二つの違いはね」
「わかっておくことだな」
「そう、まあ私の予想だとね」
ビアンカは自分のそれを話した。
「この売り上げの七割位だろうってね」
「お持っていたか」
「それがよ」
「三割も超えているか」
「三割超えていたら」
自分の予想をというのだ。
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