| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百二話  アレンジもしています

第六百二話  アレンジもしています
 日本はただいいものを取り入れるだけではありません。何かしらの形でアレンジすることも忘れません。それはお芋にしろそうでした。
「うわ、凄い色だね」
 アメリカは日本が差し出してきたソフトクリームを見て思わず声をあげました。
「赤紫のソフトなんてはじめて見たよ」
「サツマイモを入れたアイスです」
 日本はそのアメリカに対して言います。
「それでこの色なのです」
「へえ、サツマイモのアイスなんだ」
 アメリカもはじめて見て聞くものでした。
「そんなの作れるんだ」
「サツマイモのお菓子は他にもあります」
 見れば次から次に出て来ます。どれだけあるのかわからない程赤いお菓子が出て来ます。
「甘いので作り易くて」
「それでも凄いね」
 アメリカはその赤紫のアイスを貪りながら日本に応えます。
「僕こんなに作られないよ」
「そうなのですか」
「ジャガイモのパンケーキはあるけれど」
 これはドイツから伝わった料理です。アメリカは色々な国の人達を受け入れてきたのでその人達の料理を作れるのです。けれど日本はそれより遥かに上なのでした。
「それでも。こんなにはね」
「そのアイスはどうですか?」
「うん、美味しいよ」
 上機嫌で食べ続けています。
「これが終わったら他のお菓子も食べていいかな」
「はい、どうぞ」
 アメリカは心ゆくまで日本のお家のサツマイモのお菓子を食べるのでした。本当に取り入れたものは上手にアレンジしてしまう日本でした。器用であります。


第六百二話   完


                                     2009・2・26
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧