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ヘタリア学園

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第六百一話  日本はどちらもです

第六百一話  日本はどちらもです
 カナダはジャガイモでも目立てませんでした。けれど特に何もしなくても目立っている人はいます。世の中時としてかなり不公平であります。
 それは誰かというと日本です。この人は特に何も言わなくても皆から注目されます。この辺りは個性の差なのか星の巡り合わせなのかわかりませんが実際にそうなのですからあれこれ言っても仕方ありません。
 その日本もまたジャガイモやサツマイモを料理に使います。しかも彼は両方です。
「日本の家のお粥あるな」
「はい、そうです」
 日本のお家に来て御馳走になっている中国に述べます。
「お粥にサツマイモを入れてみました」
 見れば白いお米のお粥の中に切ったサツマイモがあります。赤い皮と黄色い中身が実によいコントラストを見せています。
「これがかなり美味しいのです」
「確かに。その通りある」
 中国は食べてみてそれを実際に知りました。
「御飯の味とサツマイモの甘さが程よく出ているある」
「あとジャガイモでも作っています」
 そう言って出してきたのは肉じゃがでした。ジャガイモと玉葱、それに糸こんにゃくと牛肉。これはかなり豪勢です。
「これもどうぞ」
「僕はジャガイモはあまり食べないあるが」
 中国は一応そう前置きはします。
「けれど。これもいい味あるな」
「どうもです」
「日本は両方使うのあるな」
 そして今度はこのことを日本に言うのでした。
「それは結構珍しいあるぞ」
「どちらも美味しいですから」
 これが日本の返答でした。
「ですから。両方共いただきます」
 こうしたことでもかなり柔軟なのでした。日本はいいと思うことは何でも取り入れる人なのです。


第六百一話   完


                                       2009・2・26
 
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