夢幻水滸伝
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第百七十九話 星達の集結その五
「こっちではアーチェリー部にいるですとよ」
「そやねんな」
「これまたがよか部で」
そのアーチェリー部もというのだ。
「いつも気持ちよく弓持ってます」
「成程な」
「あたしのことは知ってますよね」
玲子は醤油ラーメンを食べつつ中里に笑って淘汰。
「そうですよね」
「自分はバレー部やな」
「それで学校生活やってますし」
「スポーツのクラスやしな」
「勉強はからっきしですが」
玲子はこのことを笑って話した。
「ですがこっちは」
「そういうことやな」
「空手部です、自分は」
遠藤も言ってきた。
「いつもやっています」
「瓦も割るか」
「この前十枚割りました」
「見事なもんやな」
「母が学生時代テニスをしてまして」
雅は自分のはちきれそうな胸に今食べているいかの姿焼きのたれが落ちないか気にしながら中里に話した。
「その影響で」
「テニス部か」
「はい」
「そうなんやな」
「身体を動かすこともいいですね」
「自分は基本頭脳派やけどな」
「身体も動かしますと」
そうすればというのだ。
「余計にです」
「頭の回転がよくなるな」
「ですから」
「それはありますね。拙者もバスケ部ですが」
クッツェーも言ってきた。
「やはりです」
「そっちもやな」
「拙者は他にも部活に入っていますが」
「バスケで汗もかいてか」
「頭の方にもです」
「影響与えてるんやな」
「ええ意味で」
こう中里に話した。
「そうなってます」
「そういうことか」
「わたくしは運動をしなくても」
亜紀も言ってきた。
「別に」
「頭の回転は変わらんか」
「勉強の方も部活の方も」
どちらでもというのだ。
「そうです」
「そやねんな」
「部活は読書部ですが」
「そこでもか」
「本は幾らでも読んでます、今は夢野久作全集を」
「濃いの読んでるな」
「その作家さんは確か」
中原も言ってきた。
「ドグラ=マグラでしたね」
「あと死後の恋やったな」
「そうした作品ですね、僕はゲーム部ですが」
「部活はそっちか」
「そこでもゲームの製作で作品世界のモチーフにです」
それにというのだ。
「夢野を扱おうかとです」
「そうした話になったんか」
「はい」
そうしたことがあったというのだ。
「そうでした」
「夢野久作は陸上部でも読んでる人いますよ」
志賀も夢野の話にお好み焼きを食べつつ入ってきた。
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