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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百九十五話 詩織さんの決断その七

「そうしてね」
「それでなのね」
「考えていったらいいけれどね」 
 声の大きさや一見の数の多さに惑わされずにだ、ネットでの多数派工作なんて自作自演で容易に出来る。
「惑わないことがね」
「難しいってことね」
「うん、証拠画像が出ても」
 何かが起こってだ。
「実はね」
「その画像が細工してあったりとか」
「普通だからね」
 昔から合成写真がある。
「だからね」
「それでなのね」
「見極めないとね」
「駄目だよ、ネットなんてそれこそ」
 特にこの世界ではだ。
「そうした細工がね」
「普通にあるの」
「それこそね」
 もうそれで溢れ返っていると言っていい。
「だからね」
「注意しないと騙されるのね」
「非科学的じゃなくても」
 それでもだ。
「まかり通る話ってあるね」
「声が大きくて」
「テレビでもネットでも耳に入れば覚えるし」
 それにだ。
「目に入ると余計にね」
「覚えるってことね」
「嫌でも頭に入るから」
 特に目からだ、テレビは耳からも目からも情報が入る。だからマスコミもやりたい放題が出来たのだ。
「それでね」
「影響も受けるのね」
「うん」
「それで騙されるから」
「気をつけないとね」
 本当にだ。
「詐欺師に騙されると詐欺師が悪いにしても」
「騙される方もね」
「悪いからね」
 そうなるからだ。
「だからね」
「自分でも気をつけることね」
「それがいいよ、カルト教団なんて」
 この人達は結局科学的で非科学的でも変わらない、悪質な存在であるならだ。
「お金か権力か」
「そういうのを求めているから」
「もう騙されて利用されたら」
 それこそだ。
「こんな残念なことはないから」
「気をつけることね」
「最初からね、やたらお金を求めたり」
 それかだ。
「他勢力を攻撃したりしていたら」
「その宗教はっていうのね」
「その攻撃の仕方も論争じゃなくて誹謗中傷ならね」
 論争、学問のそれはいいけれどだ。
「もうね」
「おかしいのね」
「うん、あとどうもね」
「どうも?」
「やたら予言を言うと」
 そうした宗教はだ。
「特にキーワードはノストラダムスかな」
「ああ、あの」
「うん、人類は滅亡するって言っていた」
 一九九九年七の月にだ、実はこれは滅亡するんじゃなくて難を逃れるというものであったという説もあったという。
「あの人を出していたら」
「おかしいのね」
「そんな気がするよ」
「義和としては」
「普通に教義を言って人や世間を救うのならね」
 それならだ。 
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