夢幻水滸伝

「やってきますよ」
「そうしてもらうたい」
「それじゃあ」
　玲子は朱槍を構えた、そうして時が来ればだった。
　兵を率いて突進した、そのうえで戦い敵を倒した。
　戦は続き戦局は完全に日本のものになっていた、しかしそれでも戦は続き。
　正岡は自ら短筒を使いつつどうかという顔で言った。
「まだまだぜよ」
「戦は続くね」
「ああ、敵の数は多い」
　こう滝沢に話した。
「だからのう」
「数は力にしても」
「倒す方も多いとぜよ」
「時間がかかるな」
「そして下手すれば」　
　正岡はさらに言った。
「その数にぜよ」
「反撃を受けて」
「戦局を変えられるぜよ」
「そうだね」
「だからぜよ」
　正岡はさらに言った。
「勝ったとはのう」
「まだ思えないね」
「そうぜよ」
「僕は今から騎兵隊を率いて突進するよ」
　滝沢は前を見て正岡に話した。
「だからね」
「わしはじゃな」
「援護を頼むよ」
「任せるきに、わしは馬人じゃが」
　それでもとだ、正岡は笑って話した。
「それでもぜよ」
「馬には乗れるよね、君」
「乗れるにしてもぜよ」
「得意じゃないんだね」
「そうぜよ」
　これがというのだ。
「どっちかっていうと水軍ぜよ」
「そちらの方が得意だね」
「そうぜよ」
　これがというのだ。
「だからぜよ」
「騎兵戦術は出来ないね」
「そうぜよ」
　こう滝沢に話した。
「これがのう」
「だからだね」
「騎兵隊のことは任せるきに」
「それじゃあね」
「わしは歩兵隊で援護をするぜよ」
「騎兵隊もそれだけだとね」　
　騎兵隊だけで攻撃っをしてもというのだ。
「駄目だからね」
「歩兵の援護がないとのう」
「空船の援護もあると尚更いいね」
「そうじゃのう」
「騎兵隊だけで攻めても」
　そうしてもというのだ。
「返り討ちに遭うよ」
「そうじゃな」
「だからね」
「援護じゃな」
「それを頼むぜよ」
「麿も行くでおじゃる」
　夏目も出て来た、彼も馬に乗っている。