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夢幻水滸伝

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第百七十話 近付く統一その十

「戦は賊の征伐やモンスター退治で」
「軍勢同士の戦はですね」
「他の勢力が攻めてきた時は撃退するたいが」
 このことは枢軸を念頭に置いている。
「それでもたい」
「基本はですね」
「戦はせんで」
「政ですね」
「それをして欲しいとたい」
「言われていますか」
「そうたい、戦よりも」
 まさにというのだ。
「これからはたい」
「政ですね」
「そう言われたとよ」
「そうですか」
「だからそっちでやっていくたい」
 こう中原に話した。
「然るべき役職に就いて」
「左様ですね」
「暫く大きな戦はせんで」
「政に専念するので」
「そっちで頑張ってもらうって言われたたいよ」
「それで役職は」
「九州の北の責任者と貿易担当とよ」
 この二つだというのだ。
「あと何かあれば」
「そちらにですね」
「行ってもらいたいと、とよ」
 その様にというのだ。
「言われてるたい」
「何でもですね、要するね」
「そうたい」
 そう言われたというのだ。
「そうだったとよ」
「そうですか」
「あんたは商業大臣たいからな」
「そちらに専念ですね」
「そうなるみたいたいが」
 それがというのだ。
「私はとよ」
「そうなりますね」
「色々忙しくなりそうたい」
 戦が終わればというのだ。
「政に」
「そうですね、これからはです」 
 まさにというのだ。
「政ですね」
「そっちたい、そしてとよ」
「今はですね」
「どんどん攻めて」
 そしてというのだ。
「敵を倒すたい」
「そうしていって」
「勝つとよ」
「そうしましょう」
「敵の正面に砲撃を集中させて」
 そしてというのだ。
「そのうえでたい」
「敵の主力を叩く」
「そうするとよ」
「そしてだね」
 今度は玲子が出て来た、その手には朱槍がある。
「あたしとあたしが率いる隊がだね」
「突撃してもらうたい」 
 美鈴は玲子に話した。
「そうしてもらうたい」
「そうですね」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「敵軍を打ち破ってもらうとよ」
「任せて下さい、じゃあ」
「攻めてもらうとよ」
「そうしたことは大得意ですしね」
 玲子は美鈴に笑顔で応えた。 
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