八条学園騒動記
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第五百八十八話 カツカレーといえどもその四
「人はいいんだよ」
「そういうことだな」
「だから今の僕達はね」
「忙しくてもか」
「満足していて」
そしてというのだ。
「顔も明るいんだよ」
「ワン」
「そうね、皆忙しいって言いつつもね」
ジュディはラッシーの鳴き声を聞きつつ述べた。
「それでもね」
「明るいよね」
「笑顔よ」
「かえって暇だとね」
「この場合嫌になるわね」
「そうだよ、暇なのよりも」
「忙しいことね」
「その方がいいんだ、こうした場合は」
「そういうことね」
ジュディはジョンの言葉に納得して述べた。
「よくわかったわ」
「じゃあ頑張っていこうね」
「それじゃあね」
「ではな」
タムタムはここまで話を聞いて述べた。
「俺も文化祭が終わるまでだ」
「頑張っていくんだね」
「そうしていく」
実際にというのだ。
「これからもな」
「宜しくね、僕もね」
「頑張っていくな」
「うん」
実際にというのだ。
「そうしていくよ」
「それではな」
「じゃあ今からね」
「店に入るか」
「僕の舞台のお仕事が一段落したし」
それでというのだ。
「こっちにって言われたし」
「それで来てくれたな」
「うん、それでね」
ジョンはさらに話した。
「もう一つあるよ」
「もう一つ?」
「実はセーラ今ここにいないから」
「あっ、そういえば」
ルビーもクラスを見回して言った。
「いないわね」
「今はちょっとお食事中だから」
「それでなの」
「ここにはいないんだ」
「そうなのね」
「カレー食べてるから」
「やっぱりカレーね」
セーラとカレーの食い合わせにだ、ルビーは納得した顔で述べた。
「あの娘は」
「今日はカツカレーがいいって言ってたよ」
「あのカレーなの」
「連合のカレーもよくて」
マウリアではカリーとなる。
「それでね」
「最近食べてるの」
「そうなんだって」
「それでカツカレーなのね」
「そうよ、ただね」
ジュデイはここでこう言った。
「一つ問題があって」
「カツカレーに?」
「豚カツやチキンカツはいいけれど」
「ああ、それね」
ルビーもその事情はわかった。
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