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夢幻水滸伝

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第百六十六話 想定していないことその三

「他の技術も導入していったけれどね」
「食料についてもで」
「保存技術もね」
「導入していったのですね」
「そう、折角こっちの世界では中南米もアフリカも技術革新が出来ているから」
 それならというのだ。
「もうね」
「そっちもですね」
「していったのよ、農業自体も革新していったし」
 そうして食糧生産を増大させかつ食べるものそれ自体の品質も向上させていった、アレンカールは政も出来多くの星の者がいて出来たことだ。
「そうした保存技術もね」
「導入していって」
「食べられる様にしたのよ」
「それで缶詰もですね」
「導入したからよ」
「今も食べられますね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「それで今度もね」
「食べるのですね」
「そうしていくわよ」
 是非にというのだ。
「お肉のものも果物のものもね」
「お魚のものも」 
 ガブリエラが言ってきた。
「そうしますね」
「そうしていくわよ」
「それでは」
「しっかりと食べるものがあって政がしっかりしていれば」
「それでならですね」
「国は豊かになりやすいわ」
 こうした条件が揃えばというのだ。
「間違っても内戦なんかしない」
「起こさせないことですね」
「それで暴政もね」 
 これもというのだ。
「しないことよ」
「それが大事ですね」
「ええ、だからあたい達はしっかりと政を考えて行って」
「食べることもですね」
「充実させていったから」
「結構様にはなって来ているというか」
 イザベルは少し毒舌を出した。
「まあよくなっていますね」
「そうよね」
「起きた世界の中南米やアフリカよりはええんやないですかね」
「ちょっと前の中南米も内戦とかゲリラばかりで」
 アルゲダスは悲しい顔で述べた。
「食べることも大変でした」
「最近は落ち着いてきてるわね」
「それでかなりよくもなってます」
「何かと大変だけれどね」 
 起きた世界の自分達の地域はとだ、アレンカールはアルゲダスに話した。
「それでもよ」
「以前と比べると」
「確かによくなったでしょ」
「それは事実ですね」
「安定はしてきたから」
 内戦がなくなってきてだ。
「その分ね」
「違ってきましたね」
「まだ物騒な地域もあるけれどね」
「麻薬カルテルがあったりして」
 ダリーオはこのことを苦い顔で述べた。
「まだ何かとややこしいですわ」
「けれどね」
「前に比べたら」
「落ち着いてきて」
「それで発展も出来る様になってきましたね」
「有り難いことにね」
「何かとややこしい状況にしても」
 それでもというのだ。
「大きいことですわ」
「それだけでね」
「ほんまに」
「それでこっちの世界では」
 アレンカールは今度は今自分達がいる世界のことを話した、二つの世界を行き来している為どちらの世界も見て比較もしている。 
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