新オズのオジョ
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第九幕その二
「本当に」
「パンダさんもいたし」
神宝はこの生きもののことを言います。
「本当にオズの国は色々な生きものがいるね」
「君パンダと会えて凄く嬉しそうだったしね」
オジョは神宝のそのことを言います。
「誰よりもね」
「やっぱり中国の象徴みたいな生きものですから」
パンダはというのです。
「皆大好きですから」
「それでだね」
「余計にです」
まさにというのです。
「会えてお話出来てです」
「嬉しかったんですね」
「とても」
「そう、この国は色々な生きものがいてだ」
関羽さんは笑顔で言います。
「まことによい」
「そうですよね」
「ただそれがしは外の世界では」
どうだったかとです、ここでこうも言う関羽さんでした。
「生きものを詳しく見たことはあまりなかったな」
「そうだったんですか」
「戦に政と忙しくて」
それでというのです。
「どうも」
「そうですか」
「そう、だから」
それでというのです。
「今はこうして色々な生きものを落ち着いて見られることもよしだ」
「そうですか」
「まことに」
「そうですか」
「赤兎馬とはいつも一緒だが」
「主殿は立派な方ですぞ」
赤兎馬も神宝に言います。
「ですから拙者は主殿を敬愛しています」
「そういえば君は外の世界では」
「主殿がいなくなれば」
「一緒にだったね」
「旅立ちましたな」
「そうだったね」
「前の主殿も敬愛していましたが」
それでもというのです。
「やはりです」
「関羽様はだね」
「特別な方なので」
それでというのです。
「そうしました」
「そうだったね」
「赤兎馬さんの前の主の人は誰だったの?」
ボタンはこのことを尋ねました。
「一体」
「呂布という方です」
「そうした人だったんだ」
「恐ろしく強い方でした」
その呂布という人はです。
「まことに」
「そうだったんだね」
「方天戟を手に戦場で暴れました」
そうだったというのです。
「関羽殿より強かったかも知れません」
「呂布殿、温候の強さは張飛より上だったかも知れぬ」
関羽さんも言います。
「今思えば」
「どんな強さだったのかな」
オジョもそのことが気になります。
「一体」
「恐ろしいまでの強さであった」
関羽さんはオジョに答えました。
「まことに」
「関羽さんがそう言われるまで、ですか」
「そうであった」
「そこまでとは」
「今は天界にいるが」
それでもというのです。
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