ヘタリア大帝国
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TURN46 王女アルビルダその二
「そうしてもいいけれど」
「グレシアは艦隊指揮をできたのか」
「一応はね」
「初耳だが」
レーティアは目を丸くさせてグレシアに返した。
「そうしたことは」
「そうでしょうね。私も最近身に着けたから」
「教わったのか」
「勉強したのよ。これでも軍服を着てるから」
制服だがそう言っていいものだった。
「だkらね」
「しかしそれではだ」
「指揮が限られているというのね」
「そうではないのか」
「大丈夫よ。ちゃんとね」
どうかというのだ。
「一隻は指揮できるから」
「後はそこに祖国君の愛を注げば」
「ええ。全然違う筈よ」
「そうなるのか。グレシアも戦えるか」
「その時は任せてくれるかしら」
「いや、正直その状況は有り難いが」
貴重な戦力であることは確かだ。ドクツにとって。
だがそれでもだとだ。レーティアはグレシアに対して言う。
「グレシアは初陣になる。初陣が一番危ない」
「じゃあやっぱり」
「私も出る」
海賊が出て来たその時はだというのだ。
「共に戦おう」
「私と貴女で」
「その時はな。それでだが」
海賊の話からだ。レーティアは今後の戦略の話もした。
「この戦いの後だが」
「バルバロッサ作戦の後ね」
「それが終わればだが」
「アシカ作戦をもう一度するのね」
「ロンドンさえ陥落させればエイリスの残っている植民地も手に入る」
「それは大きいわね」
「どうもだ。日本が予想以上だ」
レーティアはここで自分の口元に手を当てて述べた。
「予想以上に強い」
「まさかインドまで独立させるとはね」
「おそらくアラビアもマダガスカルも占領するだろう」
つまりインド洋全般を解放するだろうというのだ。
「そうなればだ」
「ガメリカにも勝利を収めるわね」
「ガメリカ、それに中帝国を屈服させればだ」
その可能性は高いだろうとだ。レーティアは内心思いだしていた。
「太平洋経済圏が完成する」
「人類の半分以上がいる巨大な経済圏ね」
「おそらく中南米も併合していくだろう」
そこもだというのだ。
「その国とだ」
「ソビエト、エイリスを倒したならばね」
「戦うことになるかも知れない」
「一応私達は欧州の覇権を考えているけれど」
「目指すは世界の統一だ」
ドクツの主導によるだ。それだというのだ。
「その為にはだ」
「太平洋経済圏と戦うことも」
「その中心にいる日本ともだ」
レーティアは先の先も見ていた。そのうえでの言葉だった。
「戦うことになるだろうな」
「極東の龍から太平洋の覇者になろうとしているわね」
「既にインド洋は手中に収めた」
それはだというのだ。
「それならばだ」
「将来の我が国にとっての大きな脅威になるわね」
「我々はドクツにソビエト、エイリス、それにイタリンがある」
この四国とその旧領土が軸になるというのだ。
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