八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百九十二話 行く場所その五
「あの方は」
「ですね、うちの学校にも来ますし」
「左様ですね」
「妖精というか」
「そうした存在です」
「人々に夢を与えてくれる」
「それがプレゼントです」
クリスマスのそれだというのだ。
「あの方の」
「そうですよね」
「存在しないという方はです」
「そのことがわかっていませんね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうなのです」
「妖怪も妖精もこの世界にいて」
「そしてです」
「あの人もいますね」
「そして夢という最高のプレゼントを与えてくれるのです」
人々にというのだ。
「そうしてくれます」
「そうですね」
「そしてです」
「そして?」
「昭和三十年代から四十年代になると」
「時代が変わるとですか」
「白黒テレビからです」
三十年代は憧れだったこれがというのだ。
「急激にです」
「カラーテレビになりましたね」
「テレビの番組もです」
これ自体もというのだ。
「カラーにです」
「なっていきましたね」
「はい」
「そうでしたね」
「もう急にです」
それこそだったというのだ。
「変わっていきました」
「世の中が急に変わったんですね」
「そうでした」
「カラーテレビですか」
「それが普通になって」
そしてというのだ。
「もうそれだけで、です」
「変わったとですか」
「思えました」
「そうなんですね」
「たかがテレビかも知れないですが」
「テレビは重要でしたね」
「時代の象徴でした」
その頃はというのだ。
「ですから」
「それで、ですか」
「白黒テレビが普及して」
「それで、ですね」
「よかったと思っていましたら」
そこでというのだ。
「夢のさらに夢のです」
「カラーテレビがですね」
「出て来て」
そしてというのだ。
「もうです」
「普及したんでしたね」
「はい」
そうだったというのだ。
「これには驚きました」
「それで白黒テレビは、ですね」
「過去のものになりました」
「凄い発展ですね」
「そう思いました」
実際にというのだ。
「私も」
「日進月歩っていいますが」
「その時実感しました」
「テレビが変わったことで」
「そして番組もです」
こちらもというのだ、テレビはカラーテレビでも映像が白黒だともうそれで白黒になる。これは逆も同じだ。
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