夢幻水滸伝
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第百六十話 見られる動きその六
「それでもよ」
「かなりの力になりますね」
「そうよ」
アレンカールは笑って話した。
「だからね」
「統一された時は」
「物凄い力を発揮してね」
そうしてというのだ。
「凄いことが出来るわ」
「かなりの政が出来ますね」
アマードも言ってきた。
「そうですね」
「そうよ、しかもね」
「僕達もいますね」
「だからね」
それでというのだ。
「皆で力を合わせて」
「政を行って」
「凄い国にするわよ」
「九十五億の民と広大な領土がですね」
「発展してね」
そうなってというのだ。
「凄い国になるわよ」
「そうなのですね」
「ええ、だから戦の後が楽しみで仕方ないわ」
「どうった勢力になるか」
「それがね、そしてその巨大な勢力の力でね」
まさにそれでというのだ。
「この世界全体の統一も行なって」
「世界を救うこともですね」
「していくわ」
「そうされますね」
「世界の危機が具体的に何かまだわかってないけれどね」
このことについてはだった、アレンカールはどうかという顔で述べた。
「これが」
「今もですね」
「そう、全くね」
こうアマードに答えた。
「どうもね」
「神託を伺っても」
「これがね」
どうもというのだ。
「わからないからね」
「時が来ればわかる、ですね」
「そう言われてね」
「この世界の神々に」
「これがどの宗教でも同じだから」
アレンカールはぼやく様にして話した。
「困ったことにね」
「そうですね」
「だからね」
「世界の危機については」
「まだこれからよ」
具体的にどういったことかわかることはというのだ。
「本当にね」
「一番大事なことですけれどね」
ジオンゴは紅茶を飲みつつ話した。
「肝心のそれは、ですね」
「そう、全くね」
これがとだ、アレンカールはまた言った。
「わかっていないから」
「厄介ですね」
「正直ね」
「早くわかればええ」
「そう思ってるわ」
「皆そう思ってますよね」
「それはね。あんたもでしょ」
「はい、僕にしましても」
ジオンゴはアレンカールに否定せずに答えた。
「どうも」
「それはね」
「やっぱりそうですね」
「誰もが思うことよ、しかしね」
「時が来ればということは」
「まだということよ、じゃあね」
世界の危機が具体的に何であるのかわからないならとだ、アレンカールはコーヒーのおかわりを自分で淹れつつさらに話した。
「あたい達は今すべきことをしていくわ」
「そのことについて考えるよりも」
「わからないのなら仕方ないわ」
「そうですか」
「まずはわかること、出来ることをしていく」
アレンカールはコーヒーを飲みつつ話した。
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