八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百九十話 鑑定の結果その三
「本当に」
「沢山の人が亡くなっているからこそ」
「憶測では言えないよ」
「そうしたお話ね」
「けれどね」
「その人達の中になのね」
「真犯人がいるみたいだよ」
親父が言うにはだ。
「親父はそうしたこともわかるから」
「探偵でもやっていけるのね」
「そうした人だよ、だからね」
それでだ。
「相手の人が嘘吐いていても」
「見破ってなのね」
「遊ばないから」
当然誘惑にも負けない、自分から遊ぶというのが親父の考えだ。
「遊ぶのは自分からなんだ」
「声をかけてなのね」
「遊ぶんだ、それで遊ぶ人はね」
「彼氏さんがいる人や結婚している人はなしね」
「そこはしっかりしているから」
「だから私のお母さんともなのね」
「そう思うけれどね」
僕としてはだ。
「これは昔かららしいし」
「それでなのね」
「大丈夫だと思うよ、けれど鑑定も」
これもだ。
「結果はね」
「そろそろよね」
「出ると思うよ」
「そうよね」
「今日にでもかな」
「そう思うと怖いわね」
「こういうのって怖いよね」
僕もこうした感覚がある、今実際に。
「どうも」
「親子関係がわかるとかね」
「そうだよね」
「だからね」
それでというのだ。
「私もね」
「怖いんだね」
「どうもね」
「そうなんだね、けれど」
「それでもだよね」
「真実を知りたいから」
だからだというのだ。
「私もね」
「確かめたいんだね」
「だからね」
「今日わかったら」
「ほっとしたいわ」
親父の子供つまり僕と兄妹でないことを実際にわかってというのだ、詩織さんの表情は真剣なものだった。
「私もね」
「じゃあ結果が届いたら」
「もうすぐに届くわよね」
「多分今日の夕方にはね」
今日届くならだ。
「それならね」
「それじゃあ」
「待つね」
「そうするわね」
「じゃあね」
こう話してだった、僕は。
まずは朝食を食べて学校に行った、そのうえで日常生活を過ごし。
その後で僕は家に帰った、すると鑑定結果が来ていた。
詩織さんは僕の話を聞くとすぐに言ってきた。
「今からね」
「確認するんだ」
「ええ」
死にそうな顔での返事だった。
「そうするわ」
「それじゃあね」
「この時が来たわね」
本当に死にそうな顔だった。
ページ上へ戻る