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新オズのオジョ

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第一幕その十

「今皆はお兄さんと弟に囲まれてるんだね」
「あっ、そうだね」
「言われてみればね」
「お兄さんと弟さんがいてくれていて」
「一緒に冒険をしているわね」
「そうなるわね」
「中々ないことだね」
 笑顔での言葉でした、今度は。
「そうだね」
「僕達から見ればオズマ姫もドロシーさんもお姉さんで」
 神宝がボタンにお話します。
「ベッツイさんもトロットさんもね」
「お姉さんなんだ」
「ジュリアさんもだよ、つぎはぎ娘は気さくな年上のお友達で」
 そうした風だというのです。
「アン王女やクッキーさんもそうだね」
「年上のお友達なんだ」
「それでお姉さんだよ」
「成程ね」
「それでグリンダさんは大人の人だよ」
 この人はそうなるというのです。
「それでジンジャーさんもね」
「オズの国で叛乱を起こした人だね」
「あの人はそうだね」
「女の人もそれぞれだね」
「僕達から見ればね」
 そうなるというのです。
「感覚的に」
「何か聞いていると面白いね」
「そうかな、それでお兄さんと弟が一緒の冒険は」
 それはというのです。
「今回がはじめてだね」
「皆にとってはそうだね」
「だから今から楽しみだよ」
「そういえばそうね」
 オズマもお話を聞いて言ってきました。
「皆はね」
「そうですよね」
「ええ、オズの国の冒険では私かドロシー、ベッツイ、トロットの誰かが殆ど一緒で」
「お姉さんが一緒の」
「そうした旅ですね」
「いつもそうで」
 それでというのです。
「それが普通だったけれど」
「今回はオジョさんがいてくれて」
「お兄さんがいてくれて」
「ボタンもいてくれてで」
「弟さんも一緒ね」
「こうした旅はです」
 本当にというのです。
「僕達にとってはじめてです」
「オズの国って女の子が元気な国なのよ」
 ビリーナが言ってきました。
「それで冒険の旅もね」
「女の子が出ることが多いんだね」
「だからね」
「僕達にしてもだね」
「オズマ姫やドロシーが一緒になることが殆どなのよ」
「そういうことだね」
「皆冒険大好きだし」 
 オズマだけでなくドロシー、ベッツイ、トロットの四人共というのです。エメラルドの都そしてオズの国全体の王女達です。
「だからね」
「僕達とも一緒になるんだね」
「そうよ、けれど今回はね」
「オジョさんも一緒で」
「こうした旅もあるってことでね」
「楽しめばいいね」
「そうよ、じゃあ一緒に行きましょう」
 笑顔での言葉でした。 
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