八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百八十九話 ワインの後でその九
「権力に反対するからいいと言えば」
「しかもその権力が何かもわからずで」
「オウムは自分が権力者になろうとしていましたし」
「一切わかっていませんが」
「そこをですね」
「鍛え直したいです、私は人に教えられる程の人物ではないですが」
それでもというのだ。
「そこまで愚かですと憤りを感じ」
「そうされたいですか」
「心から思います」
「まあ権力に反対する奴が無差別殺人していいって言うなら」
このことも僕が思うことだ。
「自分が殺されればわかりますね」
「せめて大怪我を負えばですね」
「やっとわかりますね」
「自分が痛まないからです」
「他の人の気持ちもわからないですね」
「一切、しかしそうした輩を雇うお店は」
上本町にあったというそのおお店はだ。
「やはり潰れてです」
「当然ですね」
「はい、そこまで愚かな輩を雇うのは」
「人を見る目がないですね」
「ですから」
それでというのだ。
「潰れたのです」
「やっぱりそうですね」
「普通に出来ない人ではないです」
「もうどうしようもない馬鹿なので」
「私が鍛え直したいと思うまでに」
その心を切ってだ、どうにもならない愚かなそれを。
「ですから」
「潰れるものですね」
「数年後潰れたことも」
その輩を店員に雇ってだ。
「さもありなんです」
「おかしな人を雇うとですか」
「そこで教育をしないと」
そうすればというのだ。
「もうです」
「そのお店は潰れますか」
「他にもお客さんを睨む」
「店員さんがですか」
「こうしたお店もです」
「潰れるんですね」
「そうなります、といいますか」
畑中さんは僕にこう話した。
「最初からそこまで酷いと」
「普通雇わないですね」
「仕事が出来る出来ないでないです」
「人間性の問題ですね」
「はい、そこまで愚かですと」
「普通は採用しないですよね」
「そしてそこまで愚かな輩を雇うお店となると」
これは会社でも言えるだろう、人の心の痛みや苦しみなぞ全くわからないしわかろうともしないし法律の意義もわかっていないとか白痴同様だ。
「流石にです」
「お店として危ういですね」
「大阪では顕著ですね」
「あそこは商人の街ですからね」
「はい、最低限の人を雇わないお店は」
「潰れますね」
「そこはシビアです」
大阪では特にというのだ。
「お客さんを睨んだり聞こえる様に不満を言ったり」
「店員として問題外ですね」
「ましてやお客さんを怖がらせるなぞ」
店員がそうした態度を取るお店はだ。
「もうすぐにです」
「潰れますか」
「難波でそうしたお店を数件見ましたが」
「全部ですか」
「すぐに潰れました」
そうした店員がいた時点でというのだ。
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