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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十八話 飲みに行ってその一

               第二百八十八話  飲みに行って
 僕は紹介してもらった居酒屋に行くことにした、その時に。
 八条荘を出る時に畑中さんに言われた。
「では今宵は」
「楽しんできます」
 笑顔で答えた。
「そうしてきます」
「そうされますね」
「和食を楽しんで」 
 そしてだ。
「お酒も」
「そうされますね」
「居酒屋ですね」
「左様です」
「じゃあメニューもですね」
「居酒屋にあるもので」
 それでというのだ。
「お刺身や冷奴があり」
「枝豆とか卵焼きもですね」
「あります」
「そうですよね」
 どれも居酒屋の安定のメニューだ。
「そうしたものに焼きそばやソーセージも頼んで」
「そうしてですね」
「飲んできます」
「お酒は何にされますか」
「日本酒もいいですが」 
 今の僕の気持としてはだ。
「白ワインも捨て難いですね」
「左様ですか」
「はい、焼き鳥とかも頼んで」
 そしてだ。
「色々飲んで食べて」
「そうしてですね」
「楽しんできます」
「テストも終わりましたし」
「ですから」
 このことが本当に大きい、正直テストが終わった時程安心出来ることは学生にとってないであろう。
「そうしてきます」
「では」
「今から行ってきます」
「飲み過ぎない様にとはです」
「言われないですか」
「ことが終わった時はどうしてもです」
「飲んでしまいますよね」
「そうしたものですから」
 それ故にというのだ。
「私もです」
「言われないですか」
「今は」
 そうだというのだ。
「そうさせて頂きます」
「そうですか」
「はい、ただ」
「ただ、とは」
「あのお店に行かれましたら」
 その時はというのだ。
「驚かれない様にお願いします」
「といいますと」
「美味しいお酒とお料理、それに」
「さらにですか」
「はい、お店の方にも」
「何かあるんですか」
 僕は少し気になって尋ねた。
「お店の人に」
「そうなのです」
「一体どんな人ですか?」
 僕は畑中さんに具体的に尋ねた。
「それで」
「はい、不思議な方で」
「不思議ですか」
「今は三代目の方ですが」
 それでもというのだ。
「代々不思議な雰囲気と魅力をお持ちでして」
「それで、ですか」
「そのことについて」
 まさにというのだ。 
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