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原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主

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第10話 なのはの日記+α(高町なのは@6歳)

 
前書き
 
第三章のプロローグが全然思いつかん・・・
 

 
 
 <4月xx日>

 今日は昼休みにクラスのみんなでドッジボールをしました。
なのははアリサちゃんと大山せんせいとみかたチームですずかちゃんと山田くんとアキちゃんのてきチームでした。
せんせいとアリサちゃんがすぐにアウトになっちゃってなのはは大変だったの。
最後はすずかちゃんといっきうちになったけど負けちゃいました。
こんどはなのはが勝つの!と言うと「ドッジボールではなのはちゃんにも負けないよ」って言われちゃいました。むぅー。

おうちでコウくんにおはなししたらドッジボールでは目のよさがだいじなんだって。
とっても目がいいコウくんならすずかちゃんにも勝てるのかなあ?
なのはももっと修行をがんばるの!



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 <5月x1日>

 最近よくお父さんとコウくんがむずかしそうな顔でおはなしをしています。
なのはがどうしたの?って聞いても教えてくれません。
隠れておはなしを聞いていたら「やがみ、、、かんし、、、」という言葉が聞こえたところでコウくんに見つかってしまいました。
どうしてなのはにないしょにするの!と怒ったら「なのはは知らなくても良いんだよ」って頭を撫でられたの。
にゃ、むぅぅーーー ・・・・・・前にもこんなことがあった気がするの。



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 <6月4日>

 6月4日ははやてちゃんのおたんじょうび。
なのははコウくんと二人だけでがんばってケーキを焼くことにしました。
でもケーキ作りはめれんげを作ったりてんぱりんぐをしたりとっても大変。なのははあまり役にたてなかったの。
だからなのはがぜんいで味見をしていたらコウくんからつまみ食いだって怒られてケンカしちゃったの。
二人でがんばろうねって決めたのになのははがんばれなかったの。。。

 なのはが泣きそうになっていたらコウくんからケーキのでこれーしょんはなのはに任せたと言われました。
だから、いっぱいなのははがんばってはやてちゃんのにがおえとメッセージをケーキに書いたの。
そしたらお母さんとコウくんにほめられるくらいじょうずに書けたの。
その後のらっぴんぐもなのはが紙とリボンを切ってほうそうしました。・・・本当はすこしだけコウくんに手伝ってもらったの。

 はやてちゃんにもとても喜んでもらえました。すごくほっとしたの。



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 <7月7日>

 学校でアリサちゃんから七夕パーティーのしょうたいじょうをもらいました。
なのは以外にもアリサちゃんはすずかちゃんとはやてちゃんにもしょうたいじょうを送ったそうです。
なのはがコウくんも連れてきていい?って聞いたら、コウくんにも送ってくれたんだって。
やっぱりアリサちゃんは優しいの。なのはがうれしくなって抱きついたら怒られちゃった。

 パーティーではみんなで短冊におねがいごとを書きました。
なのはの書いたおねがいごとは・・・ないしょなの。
コウくんの短冊をこっそり見たら「なのはが無事に大きくなれますように」って書いてあったの。
ライくんはうなずいて、はやてちゃんとアリサちゃんとすずかちゃんは笑っていたの。
・・・・コウくんがなのはのことを子どもあつかいするのはもうあきらめたの。

 最後にみんなで天の川をもちーふにしたきらきらゼリーを食べておわりました。
とてもおいしかったの。



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 <7月x5日>

 夏休みに入りました。今日は家族のみんなで海にいきました。
なのはは泳げないので浮き輪につかまってプカプカ浮いていました。
・・・虚空瞬動のちょっとしたおうようで水のうえをあるけるから問題ないもん。

 そうしてボンヤリ浮かんでいたらなのははお兄ちゃんに呼ばれました。
えんえいをするので修行もかねてなのはを引っ張っていくんだって。・・・なのはは重りじゃないの。
ちょっと不満だったけどお兄ちゃんの修行に協力するのはいやではないの。

それから波打ちぎわで待っていたらお姉ちゃんとコウくんもやってきました。この二人も参加するみたい。
そしたらお兄ちゃんが泳ぎはじめるときに急にコウくんになのはを引っ張っていくように言いつけたの。
「これも修行だ!」って言っていたけどぜったいに意地悪なの。

 結局コウくんは泳ぎおわったあとに倒れてしまいました。
なのはもばた足でおてつだいしたけどやっぱり大変だったみたいなの。
お兄ちゃんはお母さんに凄く怒られてたの。当然なの。



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 <8月x4日>

 やまごもりからかえってきたの。凄くつかれたの。。。



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 <8月x5日>

 昨日はぐっすり休んでなのはは元気いっぱい。
今日はクラスのみんなでボウリング大会なの。山田くんとアキちゃんがきかくしたんだって。

なのはがコウくんを誘いに行くと「疲れているから今日は寝かせてくれ」って断られちゃったの。
だからなのはは「なのはが連れていってあげるからコウくんは寝てても良いよ」と言ってコウくんを抱っこしてまちあわせの場所にむかいました。
そしたらみんなが集まってきたときにすずかちゃんに凄くおどろかれたの。でも、すずかちゃんもこれくらいできるよね?

 それから全員が集まったのでボウリング場へむかったの。
そして4にんずつのチームに分かれてチームの点数をきょうそうしました。いちばんのチームは賞品がもらえるるーるだったの。

でも、なのはのチームはビリでした。
なのはが何回がんばってなげてもガターになっちゃったの。
となりのレーンではすずかちゃんとアキちゃんが何回もストライクを出していてとっても悔しかったの。

 結局コウくんはさいごまでずっと寝てました。
・・・なのはがじぶんで気をつかって休ませてあげたの。アリサちゃんに言われたからじゃないの。
コウくんとボウリングができなかったのはちょっとさびしかったけどまた遊びにいくの。



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 <8月22日>

 もうすぐ夏休みも終わりです。
宿題はもうおわっているけど、コウくんやはやてちゃん達と遊べなくなるのは残念なの。

そんなふうに考えていたら、お母さんからとってもすごいおはなしを聞いたの。
コウくんは2学期からなのはと同じ学校に通うんだって。
それに、はやてちゃんもリハビリが終わって2学期から学校にこられるみたいなの。

だから、学校にいくのがたのしみだなって喜んでいたの。そしたらお母さんはもっともっとすごいおはなしをしたの。
それは・・・コウくんがなのはのおうちの子になるって話だったの!
昨日、お父さんとコウくんが修行をやすんでむずかしそうなおはなしをしてたけど、このことをおはなししてたみたい。
聞いてないの!!


――おかしいなあ・・・・・・どうしてコウくんはなのはにないしょでだいじなことを決めちゃうのかなあ?前もこんなことがあったの。
  だいじなことは、ちゃんとなのはにおはなししてくれないと。だめなの。

お母さんに、そう言ったら「あらあら」って笑われちゃった。
むー、なのはのことを子どもあつかいしないで欲しいの!




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 <8月21日>

 ――高町家・縁側
既に8月も下旬に入ったとは言え、まだまだ残暑は厳しい。庭に響く蝉の声も未だ衰えるところを知らない。
そんな季節の風物詩に耳を傾けながら、高町士郎は己の呼び出した人物が到着するのを静かに待っていた。
士郎の傍には湯飲みと急須を載せた盆があり、彼の人を待ち受ける態勢は完璧に整っているようである。


「すみません。お待たせしました。」

「いや、問題ないよ。」


 呼び出した人物――藤原高貴――は、末娘の友人であり、娘にとっては頼れる助言者であり、自身の弟子であり、、、
娘と同い年の小さな男の子だが、年齢に全くそぐわぬ大人びた一面を見せることもある、、、そんな少し変わった子だ・・・・・・
まずは茶を勧め、返礼を受け取った後に、高町士郎はそんな彼をじっと見て、どのように話を切り出すべきか、しばし考えた。



「・・・あの、例の件《闇の書》について何か問題でも起きましたか?」


 士郎の沈黙から穏やかならざる事態を想像したのであろう。
高貴は自身が抱える――そしてそれを士郎にまで負わせてしまった――特大の火種について尋ねた。


「いや、例の件は今回の話には関係ないよ。」


 直接的には、だけどね・・・胸の内で独り言つ士郎。
例の件、3月に高貴が持ち込んだ『闇の書』、その隠匿、、、は非常にシビアでデリケートな問題だった。
高貴の言を信じるのならば、敵対する――少なくとも利害において衝突している――相手は管理局という未来の超テクノロジーを持つ謎の集団。
これが単なる異能者の集団であれば裏にコネを持つ士郎にならば、十分に対処の余地がある案件だっただろう。
しかし、管理局などという胡乱な集団を相手に、何の成算も立たないうちから進んで対立するなど正気の沙汰ではない。

八神家に同情せざるをえない面は多々あるが、家族を想い一線を退いた過去を持つ士郎としては、そのような厄介事を抱えるわけにはいかなかった・・・本来であれば。
だが、愛娘のなのはにも『闇の書』以上に執拗に狙われかねない『特別』な『異能』が宿っているとあっては、よもや無視するわけにもいかなかった。
高貴曰く、『闇の書』の所在の露見はなのはの『異能』の露見とほぼイコールであり、それはそのまま娘へも魔の手が伸びるということを意味するのだから。
そしてもしもそうなってしまえば、なのはが自ら進んで管理局に捕らわれるか、地球全土を巻き込んだ管理局との悲惨で絶望的な戦争しかおよそ他に道は無い、とも。
かつて、この話を聞いた時には、小娘一人を確保するために地球《世界》を滅ぼすのか、などと笑い飛ばしたくなったのもまた確かである。
しかし、一笑に付すには『闇の書』は得体が知れなさ過ぎた――裏の人脈を生かし極秘裏に鑑定を依頼するも結果は解析不能《アンノウン》、何らかの神秘的な力により比類を見ぬほど強固な封印がかけられていることのみ判明――し、娘のなのはから迸る才気もまた余りに眩し過ぎた。。。
加えて、自身の秘密をある程度――それも十分に異常の範疇であった――明かして見せた高貴が、なのはの『異能』に関しては頑なに沈黙を守ったという事実。これもまた、不気味な説得力を持っていた。

 そんな特別厄介な問題が発生したために、本来であればもっと早く――それこそ高貴が問題を持ち込んだ3月には――今回の話をするはずだったのが、ここまで遅延していたのだ。
ともあれ、士郎にそのような事情をわざわざ語ってみせる気はなかったし、今回する予定の話と隔絶した、憂鬱な『闇の書』の話を続ける心算もなかった。
そのため率直に本題を切り出すことにした士郎。


「――うん、それで、今回の話なんだけどね。
 藤原君、うちの子にならないかい?・・・養子縁組、この言葉の方が藤原君には通じ易いかな?」

「・・・え、と、、、とてもありがたいお話ですが、何故、でしょうか?」


 『闇の書』関して何か問題が発生したのか――と心を引き締めていた高貴にとって、その士郎の言は意外に過ぎ、畢竟それは高貴へ混乱をもたらした。
どうして三人の子――恭也、美由希、そして士郎と桃子の間に生まれたなのは――がいるのに更に養子をとる必要があるのか、といったような意味の質問だったが、曖昧な発言になってしまい、案の定、士郎には少し違った意味で伝わった。


「うん、実は初めて会った時から、何れうちの子に、という直観のようなものを抱いていてね。
 なのはがとても良く懐いている様だったし、何より、君の妙に達観したような目が、大人びた振る舞いが、気になったのさ。
 5歳の子供がそういう目を、振る舞いをしている、せざるを得ないということが何だか悲しくてね。
 ――もっとも、君から見ればこれもまた大人のエゴなのかもしれないけどね。」

「・・・そんなことは、ないです。」

「ありがとう。
 それで、ここ1年ほど交流を持って、恭也や美由希とも良い具合に距離が近付いたんじゃないかと思ってね。
 だから今日このタイミングで話をすることにしたのさ。ああ、桃子には初めからそうなるかもしれないという話をしてあるんだ。
 君ならば歓迎だと言っていたよ。」


 『闇の書』問題でこの話が遅れていたのは動かし難い事実である。
しかし、その分時間をかけて高貴が歳の離れた恭也や美由希と精神的な距離を縮め、互いに親しみを持つに至ったと言えるのもまた、確かである。
物は言い様、というより、これはおそらく士郎自身も結果的にそうなって良かったと思っているに違いない。

 やはり高町夫妻にとって、高町高貴の誕生はある程度は既定の路線だったのだろう。
そもそも御神流は誰かれかまわず伝授することが許されるほど軽い剣術流派ではないのだから。。。

 高貴もまたその事実――修行の日々は、士郎と初めて顔を合わせた日から始まった――に思い至り、深く深く頭を下げた。
高町夫妻が見せてくれた思慮の深さと誠意の重さが、自然と高貴にそうさせた。


「このお話、ありがたく受けさせていただきます。
 この御恩は、何時か必ずお返しします。」


高貴はじっと士郎に目線を合わせ、胸に溢れる感情をそのまま誓いの言葉として口にする。
この誓いは、生涯決して違えられる事があるまい――同時にそんな神託めいた確信をも抱く高貴。


 しかし、そもそも高町士郎は高貴のそんなところ――妙に大人びたような振る舞い――が気になって今回の話を持ちかけたのである。
今回の話をその様に重く捉えず、捕らわれることなく、子供らしく安堵して受けて欲しい。そんな願いを込めて、言葉を返す。


「おいおい、それなら、高貴と僕はもう家族なのだろう?
 子が親に向かって、そういう口をきくもんじゃないよ。」

「っ!」


そう、士郎が苦笑と共に何気ない口調で告げた言葉が高貴の胸を打った。


「――はい、、、はぃ。。。」


そして、彼の双眸から涙が流れ出る。
その涙は、今世での寄る辺を見つけた安堵と、密かに身を蝕んでいた孤独が癒されていく充足感が流させたものだった。


「――xxxx」


 すすり泣きがついに啼泣へと変わる。

 高町士郎は瞑目して蝉の声へ耳を澄ましている――――



 
 

 
後書き
 

第二章 完


結局、最後までほとんど出番が無かった3人目の転生者こと、姫g、じゃなかった八神の兄。
出番が無かった理由?
設定を考えて(真面目な好青年を転生チートし)たら凄いチートになってしまったんDA!
脳内会話シーンでは藤原君が口で負けてボコボコにされ、なのはさんに至っては散々言葉責めされてはやての時の100倍くらい色々垂れ流す事件が起きたんで、これはボツだろうってことに。
第三章では出番が、、、増えるといいNE!



ケーキ
→小学一年生にお菓子作りとかまあ無理ぽ。お母さんと一緒に作りました=ほとんどお母さんが作りました、なのは常識。
 なのはさんはなのはさんなりに頑張った。でも味見はマジでお手伝いに入らないよ?
 似顔絵の出来は・・・お察しください。しかし、はやてが喜んだのはガチ。

短冊
→「みんなとずっとお友達でいられますように -なのは-」
 フラグぅ・・・・・・

闇の書
→士郎へ引き渡された理由には、管理局対策以外にもなのは対策があったり。
 なのはさんの勝手な判断で修復されたり起動されたりしたら望ましくない形で管理局に介入されかねないので士郎に取り上げてもらいましたw
 なのはさんは闇の書が自分の手の届かないところへ置かれてしまったことにまだ気付いていませんwww
 クラスで友人に恵まれリア充生活を満喫してるなのはさんと比べ、藤原君はもう色々と必死です。ぶっちゃげ修行も熱の入り方が違います。
 このままだとチート抜きで戦った場合には、なのはさんがレイジングハートを装備してても藤原君に勝てないくらいの差が付きそうです。

なのはの異能《チート・オブ・チート》
→現時点で秘密を知っているのは、なのはさんと藤原君だけです。
 なのはさんは自分の勝手な判断でこれを使わないよう藤原君に厳しくO☆HA☆NA☆SHIされています。冗談でもなんでもなく命懸けのO☆HA☆NA☆SHIです。

養子縁組
→藤原君は闇の書の件と関連して自分にもオカルトっぽい力《魔術》が使えることを少しだけ士郎さんへ話しています。
 なので、娘を守る戦力として藤原君に期待してしまう、そんな打算の様なものが士郎さんに全く無いとは言えなかったりするのも事実。
 もちろん打算ではなく(むしろ打算なんかほぼゼロに等しい)、きちんとした情愛に基づき出てきた話ですよ。
 何よりも強いのは、二人に平穏な未来を掴み取って欲しいという、祈るような気持ちです。
 だからもし、藤原君が娘を守ってアレしてしまうようなことがあれば、士郎さんは過去の自分自身を深く責めてしまうでしょう。
 その辺の複雑な感情をひとまとめにして親心と言うんでしょうね、とかなんとか良い話風にまとめてみるテスト。




 
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