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X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays

作者:ラフェル
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古里炎真・コズモルート
  第5話B 爆裂進化ジオグレイモン! 大地と希望の戦乙女達の邂逅

 
前書き
長いこと間を空けてしまいましたが、やっと最新話を更新できました(^◇^;)

それでは最新話をよろしくお願いします^_^ 

 
奏・ギルモン・アグモン(S)と共に親友のツナを探す炎真は森の中を歩いていた。


炎真「うーん……ツナ君、何処にいるんだろう?」

奏「このまま闇雲に探しても拉致があかないな。何か手掛かりとか無いかな……?」

炎真「手掛かり?」

奏「ああ、例えばさっきのあたしらみたいに野生のデジモンに襲撃されて爆発音が聞こえたりとかな♪」

炎真「い、いや、それは流石に……」

奏「悪い悪い、冗談だよ。まあ仮に野生デジモンに襲撃されても、炎真の友達なら返り討ちにしそうだよな♪」

炎真「あはは……確かにツナ君なら襲われても大丈夫そうですね」


奏の言葉に苦笑しながら同意する炎真。

ツナの実力を考えれば、少なくとも先程のデビドラモンのようなデジモンであれば問題無く倒せると思うのも事実である。


奏「なあ、さっき炎真が使ってた……ええと、死ぬ気の炎だっけか? それ、あたしにも使えないかな?」

炎真「うーん、死ぬ気の炎を灯す為のリングがあれば可能性は無くないですけど……今のところ、奏さんが死ぬ気の炎を使う為の手段が無いですね」

奏「そっか……まあ簡単な話じゃないのはわかってたけど、あたし自身戦う力が無いのは悔しいな……」

炎真「奏さん……」


奏は先程のデビドラモン戦で今の自身が何の力も無い少女であることを痛感し、それを何とかしたいと思っても打開策が見つからないことに若干悔しそうにしていた。

そんな奏に……


アグモン(S)「大丈夫だよ、奏の姐御には俺が付いてるぜ!♪」

奏「アグモン(S)……」

炎真「アグモン(S)だけじゃないですよ。僕も奏さんのことを守ります♪」

ギルモン「ギルモンも〜♪」

奏「炎真、ギルモン……はははっ、ありがとな。誰かに守られるなんて柄じゃ無いけど、今は可愛い騎士(ナイト)さん達に守って貰おうかな♪」

炎真「な、騎士(ナイト)って……///」


炎真や奏達が和やかな雰囲気でそんな会話をしていると……突如何かが倒れたような音が聞こえて来るのだった。


炎真「っ!?」

奏「な、何だ、今の音は!?」


当然炎真と奏はその音に驚く。


アグモン(S)「奏の姐御、あっちから聞こえて来たぜ! しかも……」

ギルモン「(クンクンッ)デジモンの臭いがするよ!」

炎真「もしかして、ツナ君が何処かで野生のデジモンと戦ってるんじゃ……!?」

奏「その可能性があるかもな。確かめる為にも行くぞ!」

炎真「はい!」

ギルモン「うん!」

アグモン(S)「おう!」


炎真達は音が聞こえて来た方へ駆け足で向かうのだった……
















一方、飛翔するブラックウォーグレイモンに抱き抱えられながら移動するなのはは、空から逸れた仲間達を探していた。


ブラックウォーグレイモン「どうだ、なのは? 仲間は見つかりそうか?」

なのは「うーん……今のところ、見当たらないかな」

ブラックウォーグレイモン「そうか……」

なのは「何か手掛かりがあれば良いんだけど……」

ブラックウォーグレイモン「いっそのこと、先程の俺達のように野生のデジモンに襲撃されているなら見つけ……なのは「ブラックウォーグレイモン?♪」……すまん、冗談だ」


なのはの笑顔から感じる圧力に、ブラックウォーグレイモンが即座に謝罪した……その時、突如何かが倒れたような音が聞こえて来るのだった。


ブラックウォーグレイモン「むっ!」

なのは「ふえっ!? なに今の音!?」


なのはとブラックウォーグレイモンはその音に気付き、なのはに至っては驚きの表情を浮かべる。


ブラックウォーグレイモン「まさか、なのはの仲間達が俺の言った通り野生のデジモンに襲撃されているのでは……!?」

なのは「えええっ!? 本当にそうなら大変だよ! 皆、私と同じように戦う力を失っているかもしれないのに!」

ブラックウォーグレイモン「確かにそうだな……音が聞こえた方へ向かう! しっかり掴まってろ!」

なのは「うん、お願い!」


なのはを抱き抱えたブラックウォーグレイモンは猛スピードで音が聞こえて来た方へ飛翔するのだった……
















それは遡ること数分前のことであった……


?「翼、翼! 起きて、翼!」

翼「ん……んん……? ここは……?」


海の近くで気を失って倒れていた翼は、耳に聞こえて来た声に反応して目を覚ました。

そんな彼女に……


?「あ、起きた! おはよう、翼♪」

翼「え?」


翼は声が聞こえた方に視線を向けると……そこにはピンク色の鳥に近い姿をしたデジモンがいた。


翼「……え、ええと……貴女は、一体……?」


翼は一瞬鳩が豆鉄砲を喰らったかのような顔をするも何とか平静を装い、そう質問した。


?→ピヨモン「私、ピヨモン! 翼のパートナーデジモンだよ♪」

翼「ぱ、パートナーデジモン……?」


成長期の雛鳥型デジモンーー『ピヨモン』のパートナーデジモンと言う言葉に疑問符を浮かべる翼に……


ピヨモン「翼〜!♪」

翼「っ! おっと……!」


ピヨモンが抱き着いて来て、翼は慌てて受け止める。


ピヨモン「翼が来るのをずっと待ってた……会えて嬉しい♪」

翼「私のことを……そうか、ずっと待たせてしまってごめんなさい」

ピヨモン「ううん、良いよ。こうやって会うことができたんだから♪」

翼「そうか、ありがとう♪(ふふふ、可愛いわね♪)」

ピヨモン「えへへ♪」


翼は甘えて来るピヨモンを可愛いと思いながらその頭を優しく撫でており、頭を撫でられているピヨモンは嬉しそうにしていた。

そんな翼とピヨモンの元に……


はやて「あ、翼ちゃん! こんなとこにおったんやね!」

翼「はやて! 無事だったのね、良かった♪」

はやて「翼ちゃんも無事で良かったよ〜♪」


はやてがやって来るのだった。

そんなはやての肩には蝙蝠のイメージが強いデジモンが乗っていた。


翼「はやて、その肩に乗っているのは?」

はやて「ん? ああ、この子はピコデビモンって言うんよ♪」

ピコデビモン「お初目にかかる、私はピコデビモンだ。よろしく頼む♪」


はやての肩にいる成長期の小悪魔デジモンーー『ピコデビモン』は小悪魔な姿とは不釣り合いのイケボで翼に挨拶をするのだった。


翼「あ、ああ。私は風鳴翼だ、よろしく頼む」

ピヨモン「私ピヨモン、翼のパートナーデジモンだよ! よろしくね♪」

ピコデビモン「ああ、よろしく頼む♪」

はやて「翼ちゃんのとこにもピコデビモンみたいな子がおったんやね♪」

翼「ええ、私が目を覚ました時にピヨモンが近くにいたんだ。はやては?」

はやて「私も翼ちゃんと同じや。目覚ました時にピコデビモンが近くにおったんよ」

翼「そう……ピヨモンは私のパートナーデジモンと言うものらしいのだが、ピコデビモンははやてのパートナーデジモンと言うことか?」

はやて「うーん、どうなんやろ……ピコデビモンも私達と同じように、気が付いたら知らん場所にいたって言うしな」

翼「そうなのか?」

ピコデビモン「ああ……だが、私が目を覚ました時にはやてが近くにいたと言うことは、もしかしたら翼の言う通り私とはやてはパートナーなのかもしれないな♪」

はやて「おっ、なんや運命を感じるようなことを言うなぁ〜。まあ何にせよ改めてよろしくなぁ、ピコデビモン♪」

ピコデビモン「こちらこそよろしく頼むよ、はやて♪」


そう会話している翼やはやて達の元に……


ギンガ「八神二佐! 翼さん!」

翼「っ! ナカジマ!」

はやて「ギンガ! 良かった、無事やったんやね♪」

ギンガ「はい! お二人も無事で何よりです♪」


ギンガがやって来て来るのだった。

そんな彼女の傍には……


?「お仲間が見つかって良かったですね、マスター♪」

ギンガ「ええ、ガオモンも探すの手伝ってくれてありがとう♪」

?→ガオモン「いえ。私はマスターのパートナーデジモンですから、マスターの力になれるように動くのは当然のことです♪」


グローブと鉢巻を身に付けたボクサー風で、青い毛皮の犬のような姿の成長期の獣型デジモンーー『ガオモン』がギンガにそう答える。


はやて「ギンガ、近くにいるその子は?」

ギンガ「あ、すみません。この子はガオモン、私のパートナーデジモンと言うものらしいです」

ガオモン「マスターギンガのパートナーデジモンのガオモンです。以後御見知りおきを♪」


ガオモンは礼儀正しくはやて達に自己紹介をした。


翼「ふむ、私やはやてのようにナカジマの元にもパートナーデジモンと言うのがいたのだな」

ギンガ「ええ、私が目を覚ました時には既に近くにいました」

はやて「けど、何でマスターって呼ばれてるんや? ギンガがそう呼ばせてるんか?」

ギンガ「ち、違います! 何と言うかガオモンのポリシーみたいなものでして……マスターじゃなくて名前で呼んで良いって言っても聞き入れてくれなくて……///」

ガオモン「当然です。私はマスターに仕える身ですから、おいそれと変える訳にはいきません」

翼「なるほど、忠義と言うことか。大したものだ♪」

はやて「せやな。アインスやシグナムみたいな子やね♪」

ギンガ「あはは……ところで、お二人の近くにいるその子達はガオモンと同じ……」

翼「ああ、この子はピヨモン。私のパートナーデジモンだ♪」

ピヨモン「よろしく!♪」

はやて「んで、この子はピコデビモンや♪ はっきりはしてないけど、私のパートナーデジモンやと思う♪」

ピコデビモン「ピコデビモンだ、よろしく頼む♪」

ギンガ「ギンガ・ナカジマです。こちらこそよろしくお願いします♪」


翼とはやてに促される形でピヨモンとピコデビモンはギンガに挨拶をし、ギンガも自己紹介で返したところで、本題に入ることにした。


翼「今のところこの付近には私達しかいないようだな」

ギンガ「そうですね。ガオモンも私以外の人間は見ていないとのことですし」

はやて「ピコデビモンもそう言ってたよ」

翼「ピヨモンはどうだ?」

ピヨモン「ごめんなさい、私も翼達以外の人間は見えないわ」

翼「そうか……だが、あの奇怪なオーロラから発生した津波に飲まれた以上、この世界にいるのが私達だけと言うことは無い筈だ」

はやて「そうやね、皆この世界の何処かにおる筈や……と言うか、この世界についてまだ詳しく聞いとらんかったな」

ギンガ「そうですね。それにガオモン達のことも詳しく聞きたいですし」

ガオモン「わかりました。では私がこの世界ーーデジタルワールドと、私達デジモンについて説明しましょう」


翼・はやて・ギンガの3人はガオモンからデジモン……デジタルモンスター、そしてこの世界ーーデジタルワールドの説明を聞くのだった。


はやて「なるほどなぁ……ピコデビモン達、そしてこの世界のあらゆるもの全てがデータで構成されている……つまり電子世界ちゅうことやな」

ギンガ「ガオモン達や目の前に見える風景を見ると、とてもそんな感じには見えませんけどね」

翼「ああ。電子世界と言ってもゲームの世界とは違う……もう1つの現実の世界と捉えた方が良さそうだ」

はやて「せやね。ピコデビモン達もデータで構成されていると言ってもちゃんとした『生命(いのち)』みたいやし、翼ちゃんの言う通り現実として見た方が良さそうや♪」

ギンガ「そうですね♪」


ガオモンの説明を聞いた翼達3人はそう結論付けるのだった。


ガオモン「ところで、マスター達はこの後どうするのですか?」

ギンガ「どうするも何も、まだ逸れている仲間達がいるし……」

翼「そうだな。まずは皆を探さねばな」

はやて「せやね。元の世界に帰る方法についてはその後考えよう」

ピコデビモン「そうか……であれば、私もはやて達の仲間を探すのに協力しよう」

ピヨモン「私も!♪」

ガオモン「微力ながら、私もマスター達に助力させていただきます」

はやて「ははは、ありがとな皆♪」

翼「心強い限りだ♪」

ギンガ「よろしくね、ガオモン、皆♪」

ピヨモン・ピコデビモン・ガオモン『うん/ああ/イエス、マスター!♪』


翼・はやて・ギンガの3人は新たな仲間ーーピヨモン・ピコデビモン・ガオモンと共に逸れた仲間達を探そうと行動を開始しようとした……その時。


?「いやあああああああああああああああああっ!!!」

?「デデデデデデデデデデデデデデーーーーーースッ!!!」


突如遠くから木が倒れたような音と悲鳴のような声が聞こえて来るのだった。


はやて「っ! 今の声、もしかして……!」

翼「間違いない! 月読と暁だ!」


翼達が声が聞こえて来た方に視線を向けると……そこには調と切歌が2体の成長期デジモンと一緒に、何かから逃げているように必死に駆けながら翼達の方に近づいていた。


ギンガ「調ちゃん! 切歌ちゃん! 2人とも無事だったのね!♪」

調「あ、ギンガさん! それに翼さんとはやてさんも!」

切歌「漸く知った顔に会えたデース!」

翼「2人とも無事で何よりだ♪」

はやて「けど、2人とも何でそんな慌てた様子なん?」


はやては調と切歌が慌てている様子を怪訝に思い、そう質問すると……


調「そ、そうだ! 翼さん達も今すぐ逃げてください!」

切歌「あ、あたし達は今……赤いクワガタの怪物に追われてるのデーーース!!」

翼・はやて・ギンガ『え?』


調と切歌がそう言った直後……


?「グワアアアアッ!!」

翼・はやて・ギンガ『……えええええええええええええっ!!?』


調と切歌の後方から赤いクワガタの姿をした大型デジモンが飛んで来たのだ。


はやて「な、何や、あのデカいクワガタ!? あれもデジモンなんか!?」

ピコデビモン「あれはクワガーモンだ!」

ギンガ「クワガーモン!?」

ガオモン「成熟期のデジモンの中でかなり狂暴なデジモンです!」


赤いクワガタの姿をした成熟期の昆虫型デジモンーー『クワガーモン』は調と切歌を追跡しており、調と切歌は翼達の元に向かっているので、必然的に翼達に近付きつつあった。


翼「2人とも何故ギアを纏って迎撃しない!?」

調「そ、それが……!」

切歌「ギアが……ギアが纏えないんデース!」

翼「な、何だと!?」


どうやら調と切歌はギアを纏えないことから迎撃できず、クワガーモンから逃げるしか無かったようだ。


はやて「そうか! うっかり忘れてたけど2人ともLinkerの効力が切れたらギアを纏えないんやった!」

翼「なるほど、それなら逃げるしかないのも納得だな……ならば!」


翼は首に掛けてある天羽々斬のペンダントを手に取ると……


翼「Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)〜♪」


ギアを起動させる為の聖詠を口ずさむが……


シーン……


翼「…………え?」


翼のギアは起動せず、静寂な空気が流れるばかりであった。


翼「ば、馬鹿な!? な、何故起動しないんだ!?」

調「そ、そんな、翼さんまで起動できないなんて……!」

切歌「翼さんはあたし達と違って、天羽々斬の適合者なのにおかしいのデース!」


調と切歌と違い、天羽々斬の適合者でLinker無しでギアを纏える筈の翼がギアを纏えないこの異常事態に調と切歌は勿論、翼本人も混乱するばかりであった。


はやて「くっ! こうなったら、私達だけでも! ギンガ!」

ギンガ「はい! ブリッツキャリバー!」

はやて・ギンガ『セーーットアップ!!』


今度ははやてとギンガが愛機であるデバイスを起動させようとするが……


シーン……

ギンガ「…………え?」

はやて「ま、まさか、私達のデバイスも……!」

ギンガ「起動できなくなってる……!?」


はやてとギンガも翼・調・切歌達がギアを起動できなくなっているように、デバイスを起動できずにいた。

しかも……


ギンガ「そう言えば今気付いたけど、体内の魔力が全然感じられない……まさか、魔法が使えなくなってる……!?」

はやて「う、嘘やろ!? こんなタイミングで!」


魔法は疎か魔力を使うことさえできなくなっていた。


切歌「な、何デスと!?」

調「はやてさんとギンガさんまで、デバイスや魔法が使えなくなるなんて……!」

翼「まずい、ギアやデバイス無しであの怪物に太刀打ちなど……!」


ギアやデバイスが起動できなくなって絶対絶命の中、さらに追い討ちをかけるかのように……


クワガーモン達『グワアアアアッ!!』

ギンガ「に、2匹!?」

はやて「もう1匹いたんか!?」


調と切歌を追うクワガーモンが2匹いるのだった。

この最悪の状況の最中……


?「切歌! クワガーモン達は私達が足止めするわ!」

?「調達は遠くへ逃げて!」


調と切歌の傍にいた2体の成長期デジモン……長い耳と3本の角が特徴の茶色い獣型デジモンーー『ロップモン』と、4つの長い耳と額の触角が特徴の兎のような姿をした哺乳類型デジモンーー『ルナモン』が2体のクワガーモンに向かって行く。

因みにロップモンとルナモンはそれぞれ調と切歌のパートナーデジモンである。


ピコデビモン「彼女達を見殺しにはできない!」

ガオモン「私達も行くぞ!」

ピヨモン「うん!」


ピヨモン・ピコデビモン・ガオモンもロップモンとルナモンに加勢すべく、2体のクワガーモンに向かって行く。


翼「よせ、ピヨモン!!」

はやて「無茶や、ピコデビモン!!」

ギンガ「ガオモン、戻って!!」

調「やめて、ロップモン!!」

切歌「ダメデスよ、ルナモン!!」


パートナー達の心配の声を尻目に、パートナーデジモン達は2体のクワガーモンに対し……


ピヨモン「マジカルファイアー!!」

ピコデビモン「ピコダーツ!!」

ルナモン「ティアーショット!!」

クワガーモン達『グワアッ!?』


ピヨモンは緑色の炎を、ピコデビモンは複数の大きな注射器を、ルナモンは力を集中した額の触角から綺麗な水球をそれぞれの遠距離技を放ち、クワガーモン達を一瞬怯ませ……


ガオモン「ダブルバックハンド!!」

ロップモン「プチツイスター!!」


ガオモンは回転しながらの連続パンチで、ロップモンは両耳をプロペラのように回転させて発生させた小型竜巻でそれぞれクワガーモン達に近接戦を仕掛けるが……


クワガーモン達『グワアアアアッ!!』

ガオモン「ぐあああああっ!!」

ロップモン「きゃあああああっ!!」

ギンガ「ガオモン!!」

調「ロップモン!!」


クワガーモン達の腕による攻撃でガオモンとロップモンは砂浜へ大きく叩き落とされ、ギンガと調は叩き落とされたガオモンとロップモンの元へと駆け寄る。


クワガーモン達『グワアアアアッ!!』

ピコデビモン「うあああああっ!!」

ルナモン「きゃあああああっ!!」

はやて「ピコデビモン!!」

切歌「ルナモン!!」


クワガーモン達の口から放たれたエネルギー弾の集中砲火を受けたピコデビモンとルナモンはダウンし、はやてと切歌は倒れているピコデビモンとルナモンの元へと駆け寄る。


ピヨモン「よくも! マジカルファイアー!!」


唯一残ったピヨモンは懸命にクワガーモン達に必殺技を放つが……


クワガーモン「グワアアアアッ!!」

ピヨモン「きゃあああああッ!!」

翼「ピヨモン!!」


1体のクワガーモンの体当たりを受け、ピヨモンは大きく吹き飛ばされ、砂浜へと大きく叩きつけられた。


ピヨモン「う、うう……」

翼「ピヨモン!!」


翼はピヨモンの元へ駆け寄ろうとするが……


クワガーモン「グワアアアアッ!!」

はやて「翼ちゃん、危ない!!」

翼「っ! しまった!!」


1体のクワガーモンが顎の鋏による攻撃を翼に繰り出そうとし、反応が遅れた翼は回避できそうになかった。


翼「くっ!(ダメだ、やられる!)」


翼が死を覚悟した……その時。


「ベビーフレイム!!」

クワガーモン「グワアッ!?」

翼「っ!?」


何処からか火炎弾が飛んで来てクワガーモンに命中し、クワガーモンが一瞬怯んだ瞬間を狙って……


「翼ーーーーーー!!」

翼「きゃあっ!?」


横から飛んで来た何者かが翼を押し倒したことにより、クワガーモンの顎の鋏は翼に当たること無く、地面に突き刺さるのだった。

翼のピンチを救ったその人物は……


奏「ふう、危なかった……大丈夫か、翼?」

翼「え………か、奏……?」


翼にとって忘れられない、大好きな『片翼』である長い赤髪の女性ーー天羽奏であった。

因みに先程クワガーモンに火炎弾を放ったのは勿論……


アグモン(S)「奏の姐御〜! ピヨモンは助けたぜ!♪」

奏「サンキュー、アグモン(S)! ナイスアシストだ!♪」


奏のパートナーデジモンであるアグモン(S)で、戦闘不能で倒れていたピヨモンを抱き抱えながら奏の近くへとやって来るのだった


はやて「う、嘘っ、ほんまに奏さんなんか!?」

調「き、切ちゃん、奏さんって確か……!」

切歌「ガングニールの装者だった人デスよ!」

ギンガ「あの人が響の前のガングニールの装者……!」


奏の登場にはやて達は驚いていており、特に翼を通して奏と交友があったはやては、3年前に亡くなった筈の奏が今目の前にいることに信じられないとばかりの表情を浮かべていた。

そして、翼に至ってははやて以上に信じられないとばかりの表情を浮かべていた。


翼「か、奏……本当に、奏なの……?」

奏「ああ、そうだよ。まあ信じられない気持ちはわかるけど、正真正銘あんたの相棒……ツヴァイウィングの天羽奏さ♪」

翼「っ!」


満面の笑みを浮かべながらそう答える奏を見て、目の前の人物が奏本人であることを確信した翼は……


翼「……か、奏……奏ーーーー!!」

奏「うおっと!?」


目に涙を浮かべながら勢いよく奏に抱き着く。

奏はいきなり抱き着いて来た翼に驚きながらも、何とか受け止める。


翼「奏、奏! 本当に奏だ! また、会えて嬉しい……!」

奏「翼……あたしも翼に会えて嬉しいよ♪」

翼「奏……」

奏「あたしが死んでから随分経ったみたいだな……なんか翼が覚えてる頃より少し大きくなった気がするよ」

翼「ぐすっ……あの日から3年経ったんだよ。私だってあの頃から成長してるよ……」

奏「そっか、3年も経ったのか……どうりで翼が大きく感じたんだな……あ、でも、胸の方は3年前と変わってないんだな♪」

翼「〜〜〜〜奏!!///」


奏の失礼な発言に翼は顔を真っ赤に怒るのだった。


奏「あはははっ! そう言う可愛いところも3年前と一緒だな♪」

翼「ううっ……奏は意地悪だ……///」

奏「悪い悪い、ちょっと揶揄い過ぎたな。機嫌直せよ、翼♪」

翼「〜♪///」


苦笑しながら奏は翼の頭を撫で、翼は奏に頭を撫でられて心なしか嬉しそうにしていた。

そんなイチャついている奏と翼に……


はやて「あの〜、そこのお二人さん? イチャつくのはええけど、今どう言う状況か忘れてない?」


はやてがツッコミを入れるのだった(笑)


奏「ん? おおっ、はやてじゃないか! 久しぶりだね♪」

はやて「はい、お久しぶりです♪……って言ってる場合ですか!? 私ら今クワガーモンに襲われてるんですけど!? 暢気にも程があるでしょ!!」

奏「あはは、悪い悪い。ちゃんとわかってるよ……けど、大丈夫さ♪」

はやて「へ?」

奏「あのクワガタ擬きは今、あたしの頼もしい『騎士(ナイト)』が相手しているからね♪」

翼達『騎士(ナイト)?』


奏の言葉に翼達が疑問符を浮かべていると……


クワガーモン達『グワアアアアッ!?』

翼達『っ!?』


突如クワガーモン達が砂浜に大きく叩きつけられる光景が目に入るのだった。

クワガーモン達を砂浜に叩きつけたのは……


超炎真「一気に畳み掛けるよ、グラウモン!」

グラウモン「OK、炎真!」


ハイパー化した炎真と、ギルモンから進化したグラウモンであった。

炎真とグラウモンはクワガーモン達が奏と翼の再会を邪魔しないよう、ずっとクワガーモン達の相手をしていて、完全に圧倒しているのだった。


翼「……奏、赤い髪の子が奏の騎士(ナイト)なの?」

奏「ああ、そうだよ。あの子は炎真、このデジタルワールドで最初に出会って、戦う力が無くなったあたしのことをずっと守ってくれたんだ。因みに炎真と一緒に戦ってるデジモンは炎真のパートナーデジモンのグラウモンだ♪」

翼「そう……」

はやて「あ、翼ちゃん、面白くないって顔してるなぁ〜♪」

切歌「これはヤキモチって奴デスね♪」

調「そうだね、切ちゃん♪」

翼「ち、違うわよ!///」

ギンガ「でもあの炎真って子、クワガーモン達を圧倒してますね。凄い……」


ギンガの言う通り、炎真は……


超炎真「大地の拳(プーニョ・デッラ・テラ)!!」

クワガーモン「グワアアッ!?」


重力の重さを乗せた大地の炎を纏った拳による強力な拳撃で巨体のクワガーモンを殴り飛ばし……


クワガーモン「グ、グワアアアアッ!!」


殴り飛ばされたクワガーモンが反撃で放ったエネルギー弾を……


超炎真「はああっ!」

フォンッ!!


大地の炎の重力操作で止め……


超炎真「そのまま返すよ! 行け!!」

クワガーモン「ッ! グワアアアアッ!?」


クワガーモンのエネルギー弾を重力操作で動かし、そのままエネルギー弾を放ったクワガーモンへと返してダメージを与える等、炎真は終始クワガーモンを圧倒していた。

一方、もう1体のクワガーモンを相手にしているグラウモンは……


クワガーモン「グワアアアアッ!!」

グラウモン「くっ、うおおおおおおっ!!」

クワガーモン「ッ! グワアアアアッ!?」


クワガーモンの顎の鋏による攻撃を受け止め、そのまま力任せに投げ飛ばし、砂浜へ叩きつけると……


グラウモン「プラズマブレイド!!」

クワガーモン「グワアアアアッ!?」


プラズマブレイドによる斬撃を放ち、クワガーモンにダメージを与えて行く等、グラウモンもグラウモンでクワガーモンを圧倒していた。


奏「どうやら問題なさそうだね♪」

はやて「そうみたいやね。ほんまに助かったわ〜♪」

ギンガ「ええ、そうですね♪」

翼「……取り敢えず、あの炎真って子が奏の騎士(ナイト)であることを認めよう」

切歌・調『やっぱりヤキモチ(です/デス)か、翼さん?♪』

翼「だから違うと言ってるだろ!///」


炎真とグラウモンの戦いを見ていた奏達が一安心した……その時。


クワガーモン達『グワアアアアッ!!』

翼「何っ!?」

ギンガ「クワガーモンがもう2匹現れた!?」

はやて「新手か!?」


炎真とグラウモンが交戦している2体とは別のクワガーモンが新たに2体現れ、奏達に近付きつつあった。


切歌「ど、どうするデスか!?」

調「炎真って子達は他の2匹を相手にしてて手が離せないから、助けを求められない……!」

ピコデビモン「くっ、やはりここは……!」

ガオモン「私達がやるしか無い……!」

ルナモン「そうね……!」

ロップモン「まだダメージが残ってるけど……!」

ピヨモン「絶対に翼達を守ってみせる……!」


炎真とグラウモンに助けを求められない状況の中、少し傷が癒えたピヨモン達がパートナーを守るべくクワガーモン達に戦いを挑もうとするが……


奏「ちょっと待った。あいつらはあたしとアグモン(S)がやる」

ピヨモン達『えっ!?』

アグモン(S)「そうだな、奏の姐御! 炎真とグラウモンが手を離せない今、俺達がやるしか無いぜ!」


奏とアグモン(S)がピヨモン達を静止し、そう言い放つ。


翼「か、奏、無茶だよ! さっき奏は戦う力を無くしたって言ってたじゃない! それにそのアグモン(S)って子があのクワガーモンに太刀打ちできるとは……!」

奏「確かに太刀打ちできないな……だけど、それは今のままでならって話だ。あいつに対抗できる術をあたしは知ってる」

翼「えっ!?」


奏は翼達にそう言った後アグモン(S)に近づき、目線を合わせる為に屈んで語りかける。


奏「アグモン(S)……あたしは翼達を守りたい。だけど、今のあたしは何の力も持たない無力な人間だ。だから……お前の力をあたしに貸してくれるかい?」

アグモン(S)「奏の姐御……ああ、勿論だぜ!けど、奏の姐御は1つ間違ってるぜ」

奏「へ?」

アグモン(S)「力は貸したり、与えたりするもんじゃない……合わせるもんなんだ!」

奏「っ!」

アグモン(S)「俺の力と奏の姐御の『パートナーを信じる力』が合わされば、クワガーモンなんかに負けないぜ!」

奏「アグモン(S)……ああ、そうだな。あたしとお前の力が合わされば、あんな奴らなんかに負けやしない! 一緒に戦うぞ!」

アグモン(S)「おう!」


奏とアグモン(S)の力強い決意に応えるかのように……


ドクン……!

奏「っ!」


奏は一瞬何かが鼓動するような感覚を感じた。

その直後に、奏のデジヴァイスから眩い光が放たれる。


クワガーモン達『グワアッ!?』

はやて「何や!?」

翼「この光は……!」

奏「あたしのデジヴァイスが輝いてる! それにアグモン(S)の体も!」

アグモン(S)「力が、力が漲って来るぜ!」


奏のデジヴァイスの光にクワガーモン達が怯むのと同時にアグモン(S)の体が輝き出し、アグモン(S)は内から大きな力が漲ってくるのを感じていた。
 
そして、アグモン(S)は……
 
 
《挿入歌:Believer / Be The Winners》
※お好きな方を脳内BGMとして再生してください。
 
アグモン(S)→ジオグレイモン「アグモン(S)、進化!! ジオグレイモン!!」


グレイモンの亜種と呼ばれ、頭部の甲殻や体も全身凶器の様に発達してグレイモンより攻撃的な姿となった成熟期の恐竜型デジモンーー『ジオグレイモン』へと進化した。


奏「ジオグレイモン……やった! アグモン(S)が進化したんだ!♪」

ギンガ「進化!? あれが!?」

ガオモン「そうです、マスター。先程説明したように、私達デジモンは何段階か進化して強くなって行くのです」

調「凄い……」

切歌「かっこいいデース!♪」

奏「さあジオグレイモン、クワガーモン達を蹴散らすぞ!」

ジオグレイモン「任せろ、奏の姐御! メガフレイム!!」

クワガーモン「グワアアッ!?」


ジオグレイモンは戦闘開始の合図とばかりに、口から超高熱の火炎を放ち、2体のクワガーモンの内の1体に命中させた。


クワガーモン「グワアアアアッ!!」


メガフレイムを受けていない方のクワガーモンが顎の鋏による攻撃をジオグレイモンに仕掛けるが……


ジオグレイモン「ぬんっ!」

クワガーモン「ッ! グ、グワアア……ッ!!」


ジオグレイモンはクワガーモンの顎の鋏を両手で掴んで受け止めた。

ジオグレイモンとクワガーモンがパワー対決を繰り広げる中……


クワガーモン「グワアアアアッ!!」

ジオグレイモン「っ! しまった!」


先程メガフレイムを受けた方の1体が、パワー対決で硬直状態になっているジオグレイモンに向けてエネルギー弾を放とうとしていた。


奏「ジオグレイモン!!」


奏がクワガーモンのエネルギー弾を受けそうになっているジオグレイモンに心配の声を上げた……その時。


「ガイアフォース!!」

クワガーモン「グワアアッ!?」

奏・ジオグレイモン『っ!?』


何処からかエネルギー弾が飛んで来て、ジオグレイモンに攻撃しようとしたクワガーモンに命中するのだった。

ジオグレイモンのピンチを救ったのは……


なのは「皆〜!♪」

翼「なのは!」

ギンガ・調・切歌『なのはさん!』

はやて「なのはちゃん! 無事で良かった!♪」


なのはとブラックウォーグレイモンであった。

ブラックウォーグレイモンは抱き抱えていたなのはを翼達の近くに降ろすと……


ブラックウォーグレイモン「もう1体は俺に任せろ!」

ジオグレイモン「すまねえ! 助かるぜ!」


先程自身が攻撃したクワガーモンの方に向かって飛翔する。


クワガーモン「グワアアアアッ!!」


クワガーモンも自身を攻撃して来たブラックウォーグレイモンを敵と認識し、ブラックウォーグレイモンに襲いかかるが……


ブラックウォーグレイモン「ドラモンタックル!!」

クワガーモン「グワアッ!?」


ブラックウォーグレイモンは猛スピードでクワガーモンに体当たりを食らわせ……


ブラックウォーグレイモン「ドラモンキラー!!」

クワガーモン「グワアアアアッ!?」


両腕のドラモンキラーでクワガーモンの顎の鋏を切断する。


ブラックウォーグレイモン「フンッ!!」

クワガーモン「グワアアアアッ!!?」


ブラックウォーグレイモンは追撃とばかりにクワガーモンに蹴りを食らわせ、砂浜に大きく叩き落とした。


ジオグレイモン「あいつ、めちゃくちゃ強えな……よし! 俺も負けてられないぜ!」


ブラックウォーグレイモンの圧倒的な実力を見たジオグレイモンは負けてられないと気合いを入れ……


ジオグレイモン「くらえ! ホーンインパルス!!」

クワガーモン「グワアッ!?」


クワガーモンの顎の鋏を掴んだ状態のまま、頭部の巨大な角による突進攻撃を繰り出し、クワガーモンを弾き飛ばすと……


ジオグレイモン「メガフレイム!!」

クワガーモン「グワアアアアッ!!?」


メガフレイムを連続で放ち、クワガーモンに命中させて先程ブラックウォーグレイモンが叩き落とした1体の近くへとぶっ飛ばした。


奏「良いぞ、ジオグレイモン!♪」

なのは「……って今気付いたけど、奏さん!? どうして奏さんがここにいるの!?」

奏「よっ、なのは。3年ぶりだな。何かよくわかんないけど、生き返ったみたいだ♪」

なのは「ええええっ!?」

はやて「あはは、まあなのはちゃんの気持ちよくわかるよ。私も翼ちゃんも死んだ筈の奏さんが今ここにいること自体驚いてるからなぁ〜」

翼「そうね」


はやて同様翼を通して奏と面識があるなのはは死んだ筈の奏が目の前にいることに驚き、はやてと翼は驚くなのはの心情を苦笑しながら察していた。

そんな彼女達を他所に……


クワガーモン達『グワアアアアッ!!?』

ジオグレイモン・ブラックウォーグレイモン『っ!?』


先程ジオグレイモンとブラックウォーグレイモンが叩き落とした2体のクワガーモンの近くに、新たに2体のクワガーモンが遠くからぶっ飛んで来た。

それをやったのは勿論……


グラウモン「おーい、ジオグレイモン!」

超炎真「クワガーモン達をそっちに思いっきりぶっ飛ばしちゃったけど、大丈夫だったかな?」

ジオグレイモン「炎真! グラウモン!」

ブラックウォーグレイモン「……」


炎真とグラウモンであり、ジオグレイモンとブラックウォーグレイモンの近くへとやって来る。

一方、砂浜に倒れていた4体のクワガーモンは起き上がろうとするが……


超炎真「させない!」

フォンッ!!

クワガーモン達『グワアアアアッ!?』


すかさず炎真が大地の炎の重力でクワガーモン達を地面に押さえ付けた。


グラウモン「炎真、凄い!♪」

ジオグレイモン「流石は炎真だぜ!♪」

ブラックウォーグレイモン「ほう……(あの炎真と言う子供、強いな)」

超炎真「グラウモン、ジオグレイモン! ええと、それから……ブラックウォーグレイモン「ブラックウォーグレイモンだ」あ、ありがとう。ブラックウォーグレイモン! 僕がクワガーモン達を押さえ付けている内に決めて!」

グラウモン「うん!」

ジオグレイモン「おう、任せろ!」

ブラックウォーグレイモン「フンッ、良いだろう」


炎真の指示を聞いたグラウモン・ジオグレイモン・ブラックウォーグレイモンの3体は……


グラウモン「エキゾーストフレイム!!」

ブラックウォーグレイモン「ガイアフォース!!」

ジオグレイモン「これで終わりだ! メガバースト!!」


グラウモンは口から強力な火炎を、ブラックウォーグレイモンは巨大な暗黒のエネルギー弾を、ジオグレイモンはメガフレイムを口内で極限まで高めた強化技ーー『メガバースト』をそれぞれ放ち、クワガーモン達に直撃させた。


クワガーモン達『グワアアアアアアアアアアアアッ!!!』


グラウモン達の必殺技を受けた4体のクワガーモンは断末魔の叫びを上げながら消滅するのだった。


超炎真「よし!」

グラウモン「やった〜!♪」

ジオグレイモン「よっしゃあっ!♪」

ブラックウォーグレイモン「フンッ」


クワガーモン達に勝利した炎真達はそれぞれ喜びを露わにした後、炎真はハイパー化を解き、グラウモン・ジオグレイモン・ブラックウォーグレイモンはそれぞれギルモン・アグモン(S)・クロアグモンへと退化した。

そんな炎真達の元に……


奏「おーい!♪」

なのは「クロアグモ〜ン!♪」

炎真「あ、奏さん!」

アグモン(S)「奏の姐御!♪」

クロアグモン「なのは」


奏やなのは達がやって来るのだった。


奏「皆、お疲れさん。さっきの戦いっぷり、カッコ良かったよ♪」

炎真「あ、ありがとうございます///」

ギルモン「えへへ♪」

アグモン(S)「照れるぜ、奏の姐御♪///」


奏の賞賛の言葉に、炎真・ギルモン・アグモン(S)は照れていた。


なのは「クロアグモンもお疲れ様♪」

クロアグモン「フンッ、あの程度大したことは無い」

なのは「にゃはは、クロアグモンってばクールでかっこいい〜♪(ギュッ♪ スリスリ♪)」

クロアグモン「や、やめんか!///」


なのはのスキンシップに、クロアグモンは恥ずかしそうにするのだった。


はやて「あはは、何か一気に賑やかになったなぁ〜♪」

ギンガ「ふふふ、そうですね♪」

翼「なのはが無事だったのも良かったけど、奏に会えたことが凄い嬉しい♪」

調「良かったですね、翼さん♪」

切歌「デスデース♪」


はやて達は新たに合流した炎真や奏、なのは達を見てそう会話していた。


炎真「それにしても奏さん、友達に会えたみたいで良かったですね♪」

奏「まあな♪ だけど、炎真の友達はいなかったみたいだな」

炎真「はい……でも、ツナ君はきっとこの世界にいて無事だって信じてますから、いつか会えると思います♪」

奏「そっか、早く会えると良いな♪」

炎真「はい♪」


そう会話する炎真と奏の元に……


はやて「ええと、炎真君……やったかな? さっきは奏さんと一緒に助けてくれてありがとうなぁ♪」

炎真「あ、いえ、とんでもないです///」


はやてが近づいて来て、感謝の言葉を炎真に言うのだった。


はやて「奏さんやなのはちゃんも助けに来てくれてありがとうなぁ♪」

奏「なに気にすんなって♪」

なのは「うん、間に合って良かったよ♪」


勿論救援で駆け付けた奏やなのはにも感謝の言葉を言うのだった。


はやて「さてと……皆それぞれ知らない顔が多いから自己紹介したいとこやけど、今はここから離れた方が良さそうやね」

ギンガ「同感です。またクワガーモンのような凶暴な野生のデジモンにまた襲われる可能性がありますからね」

なのは「そうだね。それじゃあ安全な場所に移動して、自己紹介は移動中にしようか?♪」

切歌「賛成デース♪」

調「私も問題ありません」

翼「私もだ。奏と……ええと、炎真だったかしら? あなた達もそれで良い?」

奏「ああ、構わないよ♪」

炎真「僕も大丈夫です」

はやて「よし、決まりやな。ほな、行こうか♪」


クワガーモン達を撃破したツナ達一向は安全な場所にて休息を取る為、海岸付近を後にした。

こうしてなのは・奏・翼・はやて・ギンガ・調・切歌……誰よりも強い『希望』や『願望』の心を持つ7人の戦乙女達はパートナーデジモン達、そして炎真と運命の邂逅を果たし、新たな冒険と戦いに足を踏み入れたのだった……


To Be Continue…… 
 

 
後書き
奏は翼を通してなのは、フェイト、はやて、そしてフェルトと会ったことがある設定で、外見年齢は死亡した17歳当時のままですが、肉体的には成人女性と変わらないので、年齢はXDUの並行世界の奏と同じ20歳にしています^_^

次回も応援よろしくお願いします^_^ 
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