| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百七十九話 バラエティ番組その三

「まあそうした番組からテレビを観るとね」
「馬鹿になるだな」
「そう言われる様になってると思うけれど」
「悪質な報道番組とか政治もどき番組でな」
「そういうのはね」
「本当にいらないと思うがな」
「けれどどうしてもね」
 これまで話した事情によってというのだ。
「そうした理由でね」
「枠があるんだな」
「うん、そうだよ」
「そうなんだな」
「洪童の趣味はそうでもね」
「全く、それじゃあな」
 洪童はここまで聞いて苦い顔で言った。
「ドラマとかだけ観るか」
「そうしたらいいよ」
「そうだな」
「ネットでもね」
「もうそうしているしな」
「うん、好き嫌いはどうしてもあるしね」
「ああ、ただ韓国の歴史ドラマはな」
 洪童は今度はそちらの話をした。
「やたら日本が出て来るな」
「韓国だからだね」
「ああ、どうしてもな」 
 そこはというのだ。
「二十世紀以降が舞台だとな」
「もうだよね」
「やたら出て来るんだよ」
「悪役でだよね」
「侵略者で出てな」
「それで圧政敷いてるね」
「もうやりたい放題のな」
 そこまでのというのだ。
「酷いことやってるな」
「史実とは全然違う」
「もう滅茶苦茶やっているんだよ」
「そうなんだ」
「教科書にある通りのな」
 言うまでもなく韓国の教科書である。
「それだよ」
「そうなんだね」
「というかな」
「というか?」
「日本にあそこまでやられてな」
 教科書の日本から語った。
「日本って強過ぎるってな」
「思ったんだ」
「二千万の反乱を三万の軍隊で鎮圧したりな」
「二十世紀の装備でだね」
「馬に乗っていてな」
 三・一運動の時はというのだ。
「銃や大砲はあってもな」
「戦車とかなくて」
「当然宇宙船とかな」
「なかったよね」
「そんな装備でな」
「二千万の反乱をなんだ」
「もうあっさりとな」
 韓国の教科書が若し事実だとすると、というのだ。
「鎮圧したんだよ、村一つ焼き払ったりしてな」
「村をなんだ」
「完全にな」
「銃とか大砲だけで」
「ああ、馬に乗って移動する時代にな」
 まだ第一次世界大戦が終わったばかりであった、戦車はあったがまだまだ不安定な兵器で重要視されていなかった。
「そうしたんだよ」
「三万でだね」
「二千万をな」
「完全に鎮圧したんだ」
「ああ、しかもな」
 洪童はさらに話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧