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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十二話 魔女その十二

「性格が歪んで」
「それで悪くなるのよね」
「これが家庭の内なら邪険にされている人が不満を持つだけだけれど」
 このこともとんでもないことだけれどだ。
「贔屓されている人が世に出たら」
「例え学校で優等生でもね」
「それでもね、それで社会に出たら」
「わからないわよね」
「それで仕事が出来なかったらアウトだし」
 この時点でだ。
「例え出来てもね」
「性格が悪いとね」
「頭も顔も運動神経もよかった妹さんがお姉さんより贔屓されて」
 僕が八条家の人が信者さんの天理教の教会の会長さんから聞いたことだ。
「一流大学、一流企業に入って」
「それでも性格が悪くて」
「これがお姉さんの彼氏取ってね」
「それ最低じゃない」
 香織さんの顔が変わった、詩織さんもだ。香織さんはその中ですぐに言った。
「人として」
「それで自分は姉よりいつも上にいる、だから彼氏も取ったってね」
「言ったの」
「お姉さん本人にね」
 この話を聞いて僕も呆れ果てた、世の中そんな人間がいるのかと。
「それでその人と結婚してご両親も相手のご両親も認めて」
「認める方もおかしいわね」
「それでお姉さんも結婚式に呼んで幸せを見せつけたけれど」
「そこにトラック突っ込ませてもいいでしょ」
「三ヶ月後この妹さん離婚したんだ」
「そんなことする人じゃあ性格相当悪いからね」
「しかも親御さんに贔屓されていて家事とかしたことなくて」
 それでだ。
「結婚しても家事全然出来なくて」
「性格悪い上に」
「それで離婚して彼氏の家がお姉さんにあんたと結婚させていたらってね」
「言ったのね」
「今更ね、この話後日談があって」 
 離婚で終わらずにだ。
「妹さんの両親も彼氏の両親も二人もお友達もお姉さんへの仕打ちを知ってね」
「怒ったのね」
「二人の会社の人達も式に呼ばれていたけれど」
「その時は誰も何も知らなかったのね」
「それでお姉さんにも次は貴女ねって声をかけていたけれど」
 これがだ。
「もう皆真相知ってね」
「私だったら即刻絶縁してるわよ」
 香織さんは怒った顔で言って詩織さんも同じ顔で頷いていた。
「そんなことする人達とは」
「それで両方の親戚が全員ね」
「妹さんのご両親、彼氏のご両親となのね」
「皆絶縁して」
 その人達のご両親もだったとのことだ。
「友達、仕事仲間もね」
「全員縁切ったのね」
「屑が、って彼氏の人の先輩のある人は彼氏の人を顔が変わるまで殴ったそうだよ」 
 その時に歯が全部なくなったらしい、暴力はいけないけれど自業自得だと思う。この場合だけはそう思った。
「それで会社の方でもね」
「怒ってなの」
「彼氏の人も妹さんもね」
「クビね」
「懲戒免職になったよ」
 犯罪を犯していないけれどその行いがあんまりでだ。
「どっちの家のお父さん達もね」
「そんな結婚許す様じゃね」
「お母さん達もパート先クビになってどっちの家もご近所にも知れ渡って」
「いられなくなって」
「六人共行方不明だよ」
「そうなったのね」
「どっちの家にも悪戯電話や落書きが殺到したし」
 いじめ事件の加害者の家みたいな扱いを受けたのだ。 
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