オズのケーキ
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第七幕その七
「暑いところのものも寒いところのものも一緒にあるでしょ」
「バナナと林檎が同じ場所で作られるなんて」
ナターシャが応えました。
「確かにそうですね」
「そうでしょ、外の世界では無理よね」
「ロシアは林檎は植えられますが」
「バナナは無理よね」
「寒いですから」
こちらの果物はどうしてもというのです。
「それで長い間ありませんでした」
「そうだったわね」
「パイナップルもそうでしたし」
「パイナップルも暑い場所のものだしね」
「長い間ロシアでは憧れでした」
そうした食べものだったというのです。
「本当に」
「けれどオズの国ではね」
「このフェアリーの森でもですね」
「同じ森の中で作ることが出来て」
「食べられますね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「そのことも楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「それで美味しい果物やお野菜を沢山採って」
さらにお話するケーキでした。
「そのまま食べるものと」
「お料理するものをですね」
「女王様のお誕生日に用意して」
そうしてというのです。
「私達もね」
「このお昼にですね」
「食べましょう」
「わかりました」
「アン王女もテーブル掛けで出してくれるけれど」
お昼ご飯、それをです。
「私達もね」
「ここで採ってですね」
「食べましょう」
「わかりました」
ナターシャはケーキの言葉に頷いてです、そうして皆で甘い果物やお野菜を採りました。そうしてです。
そしてです、お昼になりますとお昼ご飯を食べますが。
果物に苺やパイナップル等の甘いお野菜にです、そうしてチーズやパンいジャガイモも出されていて飲みものにはジュースや牛乳もあります。
そうしたものを前にして王女はにこにことして言いました。
「美味しそうね」
「うむ、どれも甘くてな」
リンキティンク王が応えます。
「今から食べるのが楽しみじゃ」
「そうよね」
「果物と乳製品の組み合わせはいいですね」
王子もにこにことしています。
「本当に」
「そうなのよね」
「パンやジャガイモもありますし」
女王は主食も見ています。
「そちらも召し上がって下さい」
「ジャガイモにバターやマヨネーズを乗せて」
そしてとです、マユも言います。
「食べるといいですよね」
「私達は果物に乳製品が好きで」
アイリの視線の先にはジャガイモがあります。
「いつも食べていまして」
「ジャガイモも大好きでして」
ナナミもジャガイモを見ています。
「よく食べているんです」
「パンも食べて」
ミナミは食パンに苺のジャムをたっぷりと塗っています。
「楽しみましょう」
「チーズは山羊のチーズもありますよ」
ミユはチーズのお話をします。
「牛乳からのものだけでなくて」
「あとサラダもありますし」
カヤはレタスやセロリにドレッシングをかけています。
「楽しまれて下さい」
「サラダもあると」
ここで言ったのはナターシャでした。
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