夢幻水滸伝
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第百四十二話 アメリカ軍の総攻撃その十二
「そういうもんやからな」
「ここはな」
「一騎打ちも受けて」
「それにも勝って」
「戦自体も巻き返したるわ」
「アメリカの力でな」
即ち自分達の力でというのだ。
「やったるか」
「その意気やないとな」
「アメリカやない」
トウェインは笑ってこうも言った。
「そうやさかいな」
「受けて立つな」
「中里はわいの方に来てるな」
「そやな」
彼が乗るサンダーバードが応えてきた。
「向かって来る向き見たら」
「ああ、そやな」
「それやったらやな」
「闘うで」
トウェインはその手に自身の神具であるミョッルニルそれにバルムンクを手に応えた、右手にミョッルニル左手にバルムンクを持っている。
「今から」
「じゃあわしもな」
「やってくれるな」
「一緒に闘うで」
「ほなな」
「さて、こっちはや」
キンググリフォンが自分に乗るメルヴィルに声をかけた。
「芥川の兄さんが来てる」
「わかってるわ」
不敵な笑みでだ、メルヴィルは答えた。
「はっきりとな」
「ほな、やな」
「ああ、わしの相手はあいつや」
「やれるな」
「それはわしに言う台詞やないやろ」
メルヴィルは右手にライフルであるブリューナク、左手にガンであるタスラムを手にして言った。その手にはもう銀の腕が嵌められている。
「そやろ」
「ああ、勝った後で何飲むかやな」
「まだ地下世界と北極、中南米とアフリカの連合との戦があるが」
「全部終わったらやな」
「その時はバーボンや」
これを飲むというのだ。
「ロックでな」
「そうするな」
「ああ、全部終わってからな」
「日本だけやないか」
「バーボンを記憶なくなるまで飲むわ」
勝ち残りアメリカが覇者になった祝いにというのだ。
「そうするわ」
「そうか、ほなな」
「これからな」
「芥川の兄さんとやな」
「やったるわ」
その二つの銃を手にして話した。
「今からな」
「よし、闘うか」
「そうするで」
「色々助けるから安心せい」
キンググリフォンは笑顔でだった、そのうえで。
自身の主に応えた、そうして彼を背に芥川に向かうのだった。
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