夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百四十二話 アメリカ軍の総攻撃その六
「そうする、それは自然とやる」
「それでアメリカ軍もやね」
「総攻撃をはじめる直線にな」
まさにその時にというのだ。
「前以てしてたにしても」
「もう一度念押しに」
「再度的を絞った」
つまり照準を合わせたというのだ。
「それは一瞬にしてもな」
「その一瞬がやね」
「攻め時や、そして攻め時に」
「攻めたんやね」
「これで機先は制した」
戦のそれをというのだ。
「後はな」
「このままやね」
「攻めてく、ただな」
「ただ?」
「戦ははじまったばかりや」
こうも言うのだった。
「まだな」
「これからやね」
「どんどん仕掛ける、綾乃ちゃんはまずはな」
「アメリカ軍自体を攻めるんやね」
「航空機を重点的に攻めてくれるか」
見れば正面から見れば鴎を思わせるシルエットのダークブル―の単発機である、第二次世界大戦のアメリカ海軍機ボートF4Uコルセアを思わせる。
「空からの攻撃がな」
「一番怖いから」
「それでや」
「ここはやね」
「まずはな」
「航空機をやね」
「重点的に攻める、そして航空機だけやなくて」
中里はさらに話した。
「空母に移動要塞の空港もな」
「そうしたとこもやね」
「攻めてくれるか、空母とか空港は」
そうした場所はというと、見れば巨大な空母が十隻以上ありかつ空港もアメリカ軍の移動要塞マグ=メルに幾つも存在している。
「航空機の命や」
「そうした場所がないと」
「もうあかん、そやからな」
「そうした場所もやね」
「攻めてくれるか」
「ほなうちは召喚魔法使って」
「それで航空機にあててな」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「わし等がやな」
「空母や空港を攻める」
「そうしたらええな」
「そや、空母の甲板や空港の滑走路に穴を空けたらな」
中里は大蛇にも話した。
「それでええからな」
「空母も空港も使えん様になる」
「そうなるんやな」
「航空機は確かに強力な兵器や」
空から攻める、このことが非常に強いのは言うまでもない。見ればアメリカ軍には空船の空母も存在している。
「しかしあれだけ脆い兵器もそうない」
「空母や空港が使えんとか」
「まるであかん様になる」
「どうしようもなくなるんやな」
「そや、それでや」
その為にというのだ。
「そうした場所も頼むで」
「わかったわ」
「この八つの頭でまずはや」
「敵の空母や空港潰してくわ」
「そうしてくわ」
「頼むで、そして僕は」
両手にそれぞれ神具を手にし二刀流でだった、中里は言った。
「これから突っ込むわ」
「そしてやね」
「トウェインに向かうわ」
「ご武運を」
綾乃の傍にいて今は彼女を護っている太宰が言ってきた。
「あの方もかなりのお強さです」
「同じ六将星同士やしな、それはな」
「貴方が一番おわかりですね」
「ああ」
実際にとだ、中里は太宰に答えた。
「それはな」
「先の戦と同じですね」
「羅も強かったけれどな」
「トウェインさんもですね」
「強い、けどな」
それでもとだ、中里は太宰に話した。
ページ上へ戻る