夢幻水滸伝
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第百四十二話 アメリカ軍の総攻撃その一
第百四十二話 アメリカ軍の総攻撃
アメリカの移動要塞マグ=メルはサイパンから硫黄島に向かって進んでいた、その中においてであった。
メルヴィルとトウェインはセリューからの報告を聞いて次の日の朝にだった、日本軍の移動要塞蓬莱を確認した。
するとすぐにだった、二人は全軍に告げた。
「今から行くで」
「三百二十万の全軍で総攻撃や」
「狙いは一つや」
「日本の棟梁の綾乃ちゃんをやるで」
「他の敵にはですね」
ルイスが二人に畏まって聞いてきた。
「目をくれない」
「精々露払いや」
その程度だとだ、メルヴィルはルイスに答えた。
「その程度でな」
「それで、ですね」
「あくまで狙うのはな」
「紫さんですね」
「日本の棟梁、つまり大将首や」
「総大将を倒せば戦は終わりですね」
「綾乃ちゃんは日本最大の戦力でもある」
トウェインも言ってきた。
「その綾乃ちゃんを攻めるとな」
「日本最大の戦力を封じることにもなる」
「そやからな、この戦はな」
「あの方をですね」
「集中的に攻めるんや」
アメリカ軍全軍を以てというのだ。
「そうする、これまで話した通りな」
「そしてそのうえで」
「勝つんや」
日本、彼等にというのだ。
「ええな」
「そうですね、では」
「全軍で攻撃開始や」
「これより」
「そうするで」
「腕が鳴りますよ」
スタインベックは笑って言ってきた。
「さて、どうして戦いましょうか」
「決まってるわ、ダンディによ」
ボームはそのスタインベックに笑って述べた。
「答えは一つでしょ」
「ドクターはそうですね」
「そうよ、あらゆることにダンディであれ」
ボームはスタンベックにポーズを付けて述べた。
「それがワテクシのポリシーだからね」
「それ故に」
「ダンディに戦うわよ
「豪快にやなくて」
「そう、ダンディによ」
「棟梁である紫さんを攻めれば日本軍も守ろうとしてきます」
ヘミングウェーは作戦会議において話されてきたことをここで話した。
「その時に彼等も共に叩く」
「そや、そうしてや」
「一度に叩くんや」
メルヴィルとトウェインはヘミングウェーに同時に答えた。
「そうしてな」
「戦を終わらすんや」
「左様ですね、戦いそして」
そのうえでというのだ。
「勝利を我等の手に」
「海での戦もあるしな」
ホーソーンは楽しそうに述べた。
「やったるか」
「ああ、海からもな」
トウェインはそのホーソーンにも答えた。
「綾乃ちゃんに攻撃仕掛けるで」
「術や砲撃で、ですね」
「そのことも言ってるな」
「ああ、わかってます」
実際にとだ、ホーソーンはトウェインに笑顔で答えた。
「そのことも」
「ほな頼むで」
「三百二十万、二十二人の星のモン総勢で紫さんを攻めれば」
エリカもにやりと笑って述べた。
「勝つわ」
「絶対にな、自分もな」
メルヴィルはそのエリカに告げた。
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