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八条学園騒動記

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第五百七十三話 舞台のトラブルその三

「ですからそうした時にです」
「どう対応するかだね」
「それが大事ですよね、そう先生にも言われています」
 顧問にもというのだ。
「僕達も」
「トラブルが起こってどう対応するか」
「それが舞台でも大事だと」
「そうだよね」
「何でもキリバス軍みたいにと」
「キリバス軍?」
「はい、そう言っている先生がそちら出身なので」
 キリバスのというのだ。
「それで、です」
「キリバス軍ね」
「先生が言うにはキリバス軍は強くて対応がいいとか」
「そうなんだ」
「はい、けれど」
 ここでだ、一年生の部員はかなり真剣にどうかという顔になった、そのうえでマルコと洪童にこう言った。
「僕達はキリバス軍については」
「強いとはだね」
「聞いたことがありません」
「連合で強い軍隊って義勇軍だけだろ」 
 洪童はかなり真剣な顔で言った。
「本当に強いのは」
「どの軍隊もあまり訓練していないですよね」
「戦争も殆どしてないからな」
 部員には実戦経験のなさを話した。
「エウロパ戦役とな」
「あと国境の鎮圧ですよね」
「解放軍とかいうの殲滅したこともあったけれどな」
「もう殆ど、ですよね」
「どれも最近だしな」
「本当に戦争してないですからね」
 連合の軍隊はというのだ、このことは中央政府軍だけでなくキリバス軍を含めた各国軍もおおよそ同じである。
「災害救助とイベントばかりで」
「そういうのが仕事だろ」
「連合の軍隊はそうですよね」
「それでキリバス軍なんてな」
 それこそというのだ。
「聞かないな」
「はっきり言ってマイナーですよね」
「キリバスって人口も少ないしな」
 連合の中では小国の一つとされる、連合の三百以上の構成国は実はその三分の二以上が小国とされる国々だ。
「軍隊もな」
「少ないですよね」
「一個艦隊もな」
 それこそというのだ。
「ないんじゃないか?」
「そうだよね」
 マルコも言ってきた。
「キリバス位の国だと」
「もうな」
「うん、それで強さも」
 そのキリバス軍のだ。
「強いかっていうと」
「聞かないな」
「そうだね」
「ちなみに韓国軍はな」
 洪童は祖国の軍隊の話もした。
「政府が言うにはな」
「連合最強だね」
「何かっていうと強兵って言うな」
「政府がなんだね」
「ああ、大国とか強国って言ってな」
 それと共にというのだ。
「それでな」
「強兵とも言うんだ」
「何かにつけてな」
「そうなんだ」
「けれど俺が見る限りな」
 洪童はマルコにどうかという顔で述べた。
「韓国軍ってな」
「強くないんだね」
「歴史上韓国軍が強かったことってな」
「ないっていうんだ」
「それこそ李氏朝鮮いや高麗の頃からな」
「大昔からじゃない」
「強かったとはな」 
 それこそというのだ。 
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