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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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それぞれの戦い

ナポギストラー王宮

「行くぞ!ゼロ!!」

メタルマンはメタルブレードを投げながらゼロに攻撃をする。対するゼロは、回避をしながら接近を試みるがメタルブレードの数に接近できずにいた。

「あのブレード・・・・・なんて斬れ味だ。」

メタルブレードが命中したものは容赦なく切断され、その斬れ味は同じ丸鋸上の武器を使っていたホイール・アリゲイツよりも上回っている。

「よし、ならこっちも同じ武器で対応だ!」

ドラえもんは武器を選択してアーマーの色が変わる。

「メタルブレード!!」

「何ッ!?」

同じ武器を撃ってきたドラえもんを見てメタルマンは目を大きく開く。

「何故俺と同じ武器が・・・・!そうか!」

メタルマンは、ドラえもんのメタルブレード攻撃を避けながら悟る。

「こいつ等・・・・・・皇帝陛下が派遣したドクロボット共に組み込んでいた俺たちの武器データを取り込んでいやがったか!?」

「えい!!」

メタルマンが回避行動に専念しようとした隙を見てアイリスは、フルチャージショットを放つ。

「!しまっ!?」



「リーフシールド!!」

「えっ?」

撃たれた光弾が回転した木の葉に弾かれ、アイリスは唖然とする。メタルマンが木の葉が飛んできた方を見るとそこにはウッドマンが来ていた。

「ウッド!」

「そいつらを相手に一人は欲張りすぎるぞメタル。」

メタルマンと背を合わせながらウッドマンは言う。

「へっ、言ってくれるな。・・・・・ところでクイックは?」

「クイックは、メカドラゴンに乗って収容所に行った。」

「そうかい。ってことは、皇帝陛下の傍にいるのはフラッシュとバブルか。」

「いんや、バブルの奴はヒートの回収に行った。」

「何?こんな時にヒートは何をして・・・・・・」

「アースクラッシュ!!」

「「うおっ!?」」

地面に拳を殴りつけて床を吹き飛ばすゼロの攻撃に二人は慌てて、回避する。

「今だ!!」

ドラえもんは、回避で別れたウッドマンの背中に張り付く。

「な、な、なんだ!?このロックマンもどき!?」

「ギガクラッシュ!!」

「何ッ!?うおぉおぉぉぉおおおおおおお!?」

ドラえもんのゼロ距離ギガクラッシュをモロに受ける。

「ウッド―――――――――――!!」

メタルマンは思わず、爆発がした方を見ると無傷のドラえもんを残して倒れたウッドマンの惨めな姿があった。

「き、来た瞬間にやられている・・・・・・・くそ!!」

メタルマンは、大量のメタルブレードを飛ばして行く。

























???

「ウッドマン!何どこぞの咬ませ犬みたいな姿を晒しておるんじゃ!!これでは、メタルマンの状況が不利になる一方ではないか!」

薄暗い地下施設でミスター名乗る人物がモニターで戦闘を見ていた。

「しかし、あのタヌキと小娘。実に厄介じゃのう・・・・・・・・・・じゃが、この王宮は儂の城と同じ。ゼロはメタルマンに任せて、お前たちは別のステージを用意してやるわ!!」

ミスターは、操作ボタンを押す。























ナポギストラー王宮

「えっ!?」

「な、なんだっ!?」

突如落下してきた転送用のカプセルにドラえもんとアイリスが閉じ込められる。

「アイリス!?ドラえもん!?」

「ドクター・・・・どうやら、お前と俺を一対一にさせたようだな。」

メタルマンは、メタルブレードを展開してゼロと距離を取る。

「・・・・・・・・アンタに一つ聞きたい。」

「ん?」

「アンタは俺のことを末弟と呼んでいた。確かに俺の仲間の情報によれば俺もアンタも同じ奴が作ったと言っていた。」

「ほう、意外だな。てっきり知らないと思っていたが。」

ゼロの言葉にメタルマンは感心する。

「だが、アンタは100年前に破壊されたはずだ。そして、俺を作った男も死んだ。なのにどうして、ここにアンタたちがいる?」

「俺たちが何故いるかだと?・・・・・・さあな。だが、これだけは言える。ここを通りたかったら俺を倒していくしかない!!」

メタルマンはゼロに向かって再度メタルブレードを投げる。

「くっ!」

ゼロはセイバーで何とかブレードを弾こうとするが切れ味抜群のメタルブレードは、ビームの刃すら切断し、いくつもゼロの体に食い込んだ。

「ガハッ!?」

更に続けて何枚ものメタルブレードがゼロの体を切り裂いていく。

「うぅっ!!」

「どうだ!俺のメタルブレードの切れ味は!!」

膝をついたゼロに対してメタルマンは、言う。

「本来ならこのまま切り刻んでやりたいところだが私は、ワイリーナンバーズ最初の戦闘ロボット。弟を切り刻むのはあまりにも後味が悪い。チャンスをやる。」

「チャンスだと・・・・・・・?」

「俺たちの元へ来い、ゼロ。本来いるはずの場所へ戻るんだ。態々、アイツらの中にいる必要なんてない。お前はこちら側に来るべき者なんだ。」

「断る!俺は、お前たちとは違う!!」

「・・・・・・」

「グッ!?」

メタルマンに蹴り飛ばされて、ゼロは壁に打ち付けられる。そして、倒れた彼の右腕を踏みつけた。

「ガアアアァ!!」

「この右腕はなんだ!?」

メタルマンは再度右腕を踏みつける。

「うっ!」

「奴と共にいたばかりにお前は自分の体をどんどんダメにしている。ドクターから授かった・・・・・最高傑作であるはずのその体を!!」

更に踏みつける。

「あぁああ!!」

「周りはお前に何をしてくれる?戦闘用として本領を発揮するからこそお前は輝けるんだ。戦闘ロボットして弱くなっていく自分を情けなく感じないのか!」

「ううぅ・・・・・・・」

「お前は俺たちの中で最強となる筈のロボットなのだ!!あの忌々しい奴の系譜の輩たちと馴れ馴れしく・・・・・同じナンバーズとして恥を知れ!!」

メタルマンは続いてゼロの首を掴む。

「もう一度言うぞ、ゼロ。俺たちの元へ来い。そうすればその不完全な体を元に戻してもらえる。完全な状態に戻るんだぞ?己の能力を最大限に発揮できる体に。」

「・・・・・・・・・黙れ。」

「何?」

反抗的な目をするゼロを見てメタルマンは思わずかつて自分勝手なことばかりしていた黒いロボットを思い出す。

「・・・・・・俺は・・・・・・俺は・・・・・・己が何者でいつイレギュラー化するかわからない存在だ。夢の中ではあの男が出るわ、エックスやアイリスに心配をかけさせるわ・・・・・情けないもんさ。・・・・・・・でもな、そんな俺をあいつ等は仲間として受け入れてくれた!そして、アイリスはこんな得体の知れない俺と共に生きることを選択してくれた!!カーネルを助けることもできず、一体なんのために戦ってきたのかわからない俺に戦う意味を与えてくれた!!裏切ってまで完全な体に戻ってイレギュラーに落ちぶれるぐらいなら俺はこの身体が朽ち果てるまであいつ等のために戦ってやる!!」

「!?」

メタルマンは一瞬ゼロの目を見て遠い過去の記憶が蘇る。

今掴んでいる末弟と同じ目をして自分を打ち破った少年ロボットのことを。

あの時も彼は自分の兄弟であるロボットたちと共に自分の主が実行した世界征服のための計画を打ち破った。

そして、彼が我に返ったときゼロは痛む右腕を振り上げ、体に打ち付けた。

「ハッ!」

「アースクラッシュ!!!」

「グッ、グバッァ!?」

アースクラッシュの衝撃波をもろに体に受け、メタルマンは吹き飛ばされ、石柱を数本吹き飛ばされた末に地面に打ち付けられた。

「う・・・・・・こんなことが・・・・・・」

身体に直接衝撃波を受けたことによりメタルマンの体は、動けないほどにダメージを負った。

「ハア・・・・ハア・・・・・・」

ゼロは、体に突き刺さったメタルブレードを引き抜いてメタルマンに近寄る。メタルマンは顔を上げてゼロを見る。

「フ、フッフッフッフフフ・・・・・・流石ドクターが作った最高傑作だ。最も初期型の俺には、荷が重すぎたな・・・・・・・・」

「メタルマン・・・・・・・・・」

「完敗だ・・・・・・・・100年以来だな・・・・・こんな目をして俺を倒した奴は。まさか、それが弟だとはな・・・・・・・・・」

「・・・・・・」

身体から煙を吹き出している彼を見てゼロは複雑な顔をする。詳しく知らないとはいえ、自分の兄にあたるロボットに手を出したのだ。

「・・・・・・・・アイリスと言ったか?お前の傍にいた女。助けに行くなら、この通路を奥に進んである転送装置を作動させて向かいな・・・・・・間に合えばの話だが・・・・・・・」

「お前、そんなことを教えて・・・・・」

「弟の慕っている女を破壊するほど・・・・俺も鬼ではないからな・・・・・・・・だが、早く行かんと本当にスクラップになるかもしれんぞ・・・・・・・・・」

「・・・・・・」

「ふん、俺もウッドも見つけてくれれば誰かが回収してくれるさ。・・・・・・さっさと行け。」

「・・・・・・・兄さん。」

「・・・・・・・・」

ゼロは、さりげなく口から言葉が出るがメタルマンはそれを聞くことなく機能を停止した。

「・・・・・・待ってろよ、アイリス。」

ゼロは、アイリスと合流をするべく王宮の奥へと急いだ。
































アイリスside

「うぅ・・・・・ここは?」

何やらどこかの部屋に飛ばされたアイリスは周囲を確認しながら起き上がる。

「ゼロ?ドラえもんさん?」

見回してみるがゼロとドラえもんの姿はない。どうやら自分だけ別の場所に転送されてしまったらしい。気づけば周囲のコンピュータが動いており、自分の上には円盤状のものが浮いていた。

「これは一体・・・・・・!?」

不思議そうに見ていると少し離れたところに浮いている同じ円盤状のものが電気を帯びながら何かを精製し始めた。徐々にその姿は明らかになり、アイリスは思わず言葉を失う。

「わ、私?」

目の前に自分と瓜二つのロボットが現れたのだ。もう一人のアイリスは目を開けてアイリスの方を見ると不敵そうな笑みを浮かべる。

「初めまして、本物の私。ゼロと一緒にいられてそんなに幸せ?」

「えっ?どうしてゼロのことを!?」

コピーの自分に対してアイリスは思わず動揺する。その様子を見てコピーは面白そうだった。

「私はあなた、あなたは私・・・・だから、あなたのことも全部わかるの。でも、それだけじゃまだ足りない。」

「どういうこと?」

「あなたはまだ、ゼロの傍にいるだけじゃ満足できない・・・・もっと・・・・・もっと親密にあの二人のように・・・・・」

「ちょっ、ちょっと待って!?わ、私はそんなことを考えているわけじゃ!!」

コピーの言葉をアイリスは顔を赤くしながら慌てて止める。

「何で隠そうとするの?あなたはそれを望んでいるんでしょ?」

「で、でも・・・・・・」

「フッフッフッ・・・・・困る必要はないわ。あなたがその気なら私があなたに代わって伝えてあげる。」

「そ、それって・・・・・・・」

アイリスはバスターを展開しながらコピーに警戒する。

「言葉のままよ、あなたを倒してゼロを私のものにするの。そうすればあの方もきっと喜ぶわ。あの忌まわしい存在の系譜であるあなたと結ばれるよりは。」

「そんなこと・・・・・」

「止めてみせるって言うの?本当のことも言えないあなたに?」

コピーアイリスは何やら紫色のオーラを発した結晶体を取り出す。それは、かつてファイナル・ウェポンでアイリスが取り込もうとしたカーネルのデータチップと動力炉が変異したものと酷似していた。

「それはあの時の!?」

「言ったでしょ?私はあなた、つまり、あなたの可能性も知っている。」

結晶体を上に掲げてコピーアイリスは、両手を広げる。すると結晶体から夥しいエネルギーが覆い、ライドアーマーに酷似したアーマーが形成され、彼女を覆い隠すように装着される。

「こ、これは・・・・・・・」

「さあ、どっちがゼロを取るか勝負しましょう♡」

アーマーを身に纏ったコピーアイリスは、右腕に装備されているレーザー砲でアイリスに攻撃する。


























ドラえもんside

「クラッシュボム!!」

「タコスッ!!」

ドラえもんに顔にクラッシュボムを浴びせられ、フラッシュマンは気絶をする。

「危なかった・・・・・・・・・」

タイムストッパーを使われたとき、ヒヤッとしていたが事前にバスター攻撃に紛れ込ませてあちこちにクラッシュボムを設置しておいたのが幸いだった。設置されたクラッシュボムの誘爆に動揺したフラッシュマンの隙をついてクラッシュボムを顔に浴びせることに成功し、今に至る。

「ふう・・・・こうしてはいられない。急いでゼロさんたちと合流しないと。」

ドラえもんはダッシュをしながら転送装置に乗り、別の部屋に移る。

「今度はどこだろう?」

薄暗い空間のせいでよくわからない。しかし、自分の真上を何かが通り過ぎて行った。

「ん?」

よく見たら黄色い塊がこちらに向かっていくつも飛んできていた。

「危ない!?」

ドラえもんは咄嗟に避ける。黄色い塊は、部屋の一角に集まり、その形を形成させていく。

「な、なんだこれは!?」

巨大な塊に手足が生え、胴体部に巨大な目玉が現れる。

『MMMMMMM?MMMMMMMM!!』

「えっ?何言っているの?」

黄色いモンスター イエローデビルMk-IIは、ドラえもんに向かって分裂攻撃を繰り出す。






























人間収容所

「ぐはっ・・・・・・・・・」

一方人間収容所では、エックスたちが激戦を繰り広げている。

「ハード!?」

倒れたハードマンに対してマグネットマンが思わず叫ぶ。周囲にはすでにスネークマンとタップマンが気を失っていた。

「くっ!」

「流石はロックマンの後継機・・・・・侮れん。」

シャドーマンは警戒しながら距離を取る。ちなみにジェネミマンはスパイダスの巣に拘束されてダウンしている。

「こんな時のためにあのロボットの武器データを習得しておいて正解だったな。」

エックスは、プラズマチャージショットを撃ちながら言う。既に人間たちが収容されているところへはマーティたちが向かっており、こちらもライドチェイサー隊の攪乱でうまくナンバーズたちを孤立させることに成功していた。

「後二人・・・・・・こいつらをどうにかすれば・・・・!?」

その直後、上空から何かの咆哮が聞こえてきた。

「ぬっ!?あの鳴き声は!?」

「ぐわあぁあ!?」

そこへ声の正体にやられたスパイダスが壁を壊して中へと吹き飛ばされる。

『ギャオオオオオオ!!』

「・・・・・・・」

「あれは!?」

そこにはメカドラゴンを連れたクイックマンが立っていた。

「む、無念・・・・・・ゲリラ隊隊長であるこの俺が抵抗する隙も無いとは・・・・・・・・」

スパイダスは、傷口を押さえながら言う。エックスは緊張感に駆られながらクイックマンを見る。

「・・・・・・」

「お主、何故ここへ・・・・・」

「早く、他の奴らを取り押さえろ。」

「・・・・・御意。」

「どうやら、ここでは邪魔みたいだな。」

状況を察したマグネットマンとシャドーマンは、倒れたナンバーズを回収してその場から離脱する。

「・・・・・・・」

「・・・・・これで邪魔者はいなくなった。あの時は女が入ってきたからやめたが今度は逃さないぞ。」

「・・・・・・」

エックスはバスターを構えながらクイックマンと対峙する。

「今回はあの時のアーマーにならないのか?」

「・・・・・あれは強すぎる力だ。強すぎる力は時として身を滅ぼす。・・・・・それにあの力に頼ったんじゃお前には勝てない。」

「・・・・・・・」

クイックマンは、エックスの顔を見て一瞬ではあったが笑みを浮かべた。

「いい目をするようになったな。それこそ、戦いがいがある。」

クイックマンは、サーベルを構えながらエックスへと近づいて行った。 
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