八条学園騒動記
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第五百六十九話 マウリアから見た連合という国その五
「こちらは皆さんならです」
「大丈夫っていうのね」
「そうです」
まさにというのだ。
「ですから」
「それで、ですか」
「そうです」
こう言うのだった。
「このことは」
「ならいいけれど」
「はい、ただ」
「ただ?」
「マナーの悪いお客様も来ます」
ここでだ、こうも言うのだった。
「お店には」
「ああ、それはね」
「あることですね」
「ええ、私の実家の近くの喫茶店でもね」
そこでもとだ、ルビーはベッキーに自分の経験から話した。それだけに実感として話せることだった。
「マスターよく言ってるわ」
「マナーの悪いお客様もですね」
「来てね」
そしてというのだ。
「困るって」
「お店をしていますと」
「どうしてもそうしたお客さんも来るわね」
「はい、ですから」
「うちも喫茶店するからには」
「そうしたお客様が来られることもです」
「頭に入れておくことね」
「はい」
まさにというのだ。
「くれぐれもです」
「そういうことね」
「はい、そして」
「そしてとは」
「そうしたお客様はお任せ下さい」
ベッキーはルビーに微笑んで話した。
「私達に」
「慣れているのね」
「そうしたお客様には静かに帰ってもらいます」
「そのノウハウがあるのね」
「私達には」
ベッキーはラメダスを見つつルビーに話した。
「左様ですので」
「そうしたお客さんについてはなのね」
「お任せ下さい」
「それじゃあね」
「その様に」
「そうしたお客様は私が魔術を使います」
何でもないという顔でだ、セーラも言ってきた。
「ですから」
「あんたの魔術って」
「ちょっと静かにしてもらい」
魔術、それを使ってである。
「気持ちも落ち着いてもらえばです」
「それでいいの」
「最悪眠ってもらえば」
やはり魔術を使ってだ、セーラにとってはそうした魔術はまさに指を動かす位のことで出せるものである。
「いいですから」
「大丈夫なのね」
「はい」
まさにという返事だった。
「その様に」
「それじゃあね」
「それとですが」
セーラはルビーにさらに話した。
「今ルビーさんが召し上がられている」
「アイス?」
クレープの後はそれを食べていた。
「これがどうかしたの?」
「如何でしょうか」
「美味しいわよ」
実際に食べてみての返事である。
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