夢幻水滸伝
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第百三十八話 最強の勢力その五
「欧州よりはましにしても」
「太平洋の他の勢力よりもな」
「圧倒的に落ちる」
その技術はというのだ。
「もうな」
「地下世界と北極は同盟結ぶ感じやが」
「それで一二〇〇万のとんでもない数やが」
軍勢の数自体はというのだ。
「我が合衆国の独立前、精々三十年戦争の欧州のな」
「そのレベルやな」
「技術はな、そやったらな」
それならというのだ。
「幾ら数が多くてもな」
「ものの数やないな」
「どっちも星のモンは全員天の星で強いが」
それでもというのだ。
「神星はおらん」
「そのこともあるな」
「正直日本よりも弱い」
「ほんまにな」
「では日本以外で厄介なのは中南米とアフリカの連合ね」
すぐにだ、ボームはこの勢力の名前を出した。
「アレンカールちゃんの率いる」
「そや、あそこや」
「まさにあそこが一番の敵になるわ」
メルヴィルとトウェインはボームにすぐに答えた。
「日本を倒したらな」
「その時はな」
「ほんまにそうなるわ」
「一番の強敵や」
「そうね、あそこも技術は落ちるけれど」
それでもとだ、ボームはさらに話した。
「地下世界より技術はかなり上だし」
「あれは星の方々の内政も大きかったですね」
ヘミングウエーが中南米とアフリカの話をした。
「最初はインドやロシアより少し上程度でしたが」
「それがな、あそこの星の連中の内政のせいでな」
「そうなったな」
「今は南洋より落ちるけど」
「そんなに低くないわ」
「というかね」
ここでボームはこう話した。
「こっちの世界インドとかロシアとか中東とか欧州って技術レベルも文明レベルも相当に低いわね」
「確かに。特に欧州が低く」
ヘミングウェーはボームに応えて彼に話した。
「かろうじて火薬がある」
「その程度なのよね」
「あまりにも低く」
それでというのだ。
「あちらの星の方々も苦労しそうですね」
「内政でね」
「大小一万以上の勢力に分かれていて」
「そのこともあって」
とかくというのだ。
「統一も非常に遅れ」
「技術の発展もね」
「かなり苦労している様ですね」
「そこはね」
どうにもと言うのだった。
「ワテクシから見てもね」
「残念に思われますか」
「技術はどんどん進歩しないと」
科学者という職業から言うのだった。
「駄目よ」
「そしてそれこそがですね」
「ダンディなのよ」
こうも言うのだった。
「自分の名前じゃないわよ」
「ダンディ=ボームですか」
「そう、自分の名前ではないわよ」
そこは断るのだった。
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