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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百七十三話 秋田への思い入れその七

「自分がどうかだよ」
「それで自分自身が反面教師になったのね」
「そうなるね」
「馬鹿な話ね」
「どう考えてもね」
「というか周りが」
 詩織さんは僕にとうかという顔で話した。
「悪過ぎて」
「その悪い人達の話を聞いてね」
「得意にもなって」
「それであれだから本人の心掛けも」
 これもだ。
「悪過ぎたよ」
「そういうことね」
「悪い人に影響受け過ぎて持て囃されて得意になって」
「その結果ね」
「巨人に行ったことが悪かったって言われてるけれど」
 環境に原因があったというのだ。
「もうそれ以前にね」
「本人さんが」
「もうどうしようもない」
「そんなのだったから」
 もうそれでだ。
「あの人はね」
「ああなって」
「多分長生き出来ないから」 
 僕はそう思っている。
「覚醒剤に重度の糖尿病で肥満で」
「生活が荒れていたので」
「お酒も物凄く飲んでいたみたいだし食生活もね」
「酷かったのですね」
「かなりの糖尿病であそこまで太ってるとか」
 もうその時点でだ。
「食生活も酷くて」
「では糖尿病と肥満以外にも」
「色々あるだろうしね」
「そのこともあって」
「もう長生きはね」
 このことはだ」
「無理だと思うよ」
「そうですか」
「長生きは」
 もうだ。
「あの人は無理だよ」
「残念なことですね」
「人間あそこまで落ちたら」
 転落と言っていい、文字通りに。
「終わりだよ」
「もうそれこそ」
「覚醒剤は本当によくないからね」
 僕は詩織さんに真顔で言った、ここで僕達は食べ終えたのだそれでご馳走様をしてから席を立った。
 そうして二人で食器を洗う場所に持って行ってそこに入れてだった。
 二人で食堂を出た、そうして。
 一緒に校舎の中を歩きながら僕は詩織さんに覚醒剤の話をさらにした。
「身体も心もね」
「ボロボロになるわね」
「廃人になるからね」
「幻覚見て歯も髪の毛もね」
「どんどん駄目になっていって」
「筋肉もよね」
 こちらもだ。
「弱っていって」
「骨だって」
 歯が悪くなるならだ。
「朽ちていって」
「それでもう心もね」
「蝕まれていって」
 その結果だ。
「文字通りにね」
「廃人になって」
「それでね」 
 そのうえでだ。
「どんどん駄目になっていくから」
「手を出したら駄目ね」
「一本打つと一週間寝ないで済むなんて」
 それを聞くと凄いけれどだ。 
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