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夢幻水滸伝

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第百三十七話 連勝を見てその八

「そうなっていますね」
「そやな」
「私達としましては」
 ビクトリアはまたお好み焼きを食べた、あっさりとした蛸の刺身の後は濃厚な味をと思いそちらに箸を向けたのだ。
 そしてお好み焼きの生地と具それにソースとマヨネーズそれに鰹節と紅生姜に加え青海苔の味を楽しんでから日本酒を飲んで言った。
「頭と共に戦いたかったのですが」
「地下世界の星やないからって言われてな」
「それで、でしたね」
「自分達だけで充分やと」
「そう言われて」
「わし等としては残念やが」
 欧は生牡蠣を食べた、柚子の汁の味付けが実に美味い。
「それでもな」
「頭が言われるのなら」
「それやとな」
「仕方ないですね」
「ほんまにな」
 そうなるというのだ。
「それしかないわ」
「左様ですね」
「それでわし等はな」
「この広島で、ですね」
「こうして飲んで食べて」
 そしてというのだ。
「お風呂にも入ってな」
「広島にもいいお風呂屋さんはありますし」
「府中とか言ったら温泉もある」
「それやと」
「そうしたところで楽しんでくつろいで」
 そうしてというのだ。
「吉報を待つか」
「頭の勝利を」
「そうしよな」
「それがええですね、ほな」
 アグノンはまた飲んで言った。
「どんどん飲んでいきましょうか」
「そうするか、食ってな」
 サンチェスはそちらもと言った。
「どんどん」
「さて、次は何頼みます?」 
 ガルパンは飲みつつサンチェスに問うた。
「一体」
「ソーセージやな」
「それですか」
「日本の飲み屋に入ったらな」
 その時はとだ、サンチェスはガルパンに話した。
「海の幸もええが」
「それに加えて」
「さらにや」
「ソーセージも」
「そもそも卵焼きとか海の幸やないな」
「確かに」
「鶏の卵やからな」
「枝豆も」
 ガルパンはもう食べ終えたそちらの話もした。
「そうですね」
「そやからな」
「そこはこだわらずに」
「和食にもな」
「食べていけばええですか」
「そうしたらええわ」
 こう言ってだ、サンチェスは実際にソーセージを頼んだ。すぐにそのソーセージが来てそうしてだった。
 全員で食べた、そこでアグノンは言った。
「ソーセージもええな」
「そうですね」
 ビクトリアも食べつつ頷く。
「お酒には」
「恐ろしい程合うわ」
「これまでのお料理と同じく」
「思うにな」
 アグノンはソーセージを箸で食べつつ言った。 
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