八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百七十二話 沖縄の食べものを食べながらその十一
「あるわよ」
「そうなんだ」
「それで琉球定食にするのね」
詩織さんは僕にあらためて聞いてきた。
「そうよね」
「うん、決めたよ」
僕は詩織さんの問いに笑顔で答えた。
「もうね」
「それじゃあね」
「今からね」
「じゃあ私はね」
「天丼だね」
「そっちにするわ、それと」
詩織さんはさらに言ってきた。
「二人で食べましょう」
「そうだね、一緒にいるからね」
「そうしましょう」
こう話してだった、僕達はそれぞれのメニューの食券を買ってそのうえでそれと交換でメニューを貰ってだった。
空いている席に向かい合って座った、そうしていただきますを二人でしてから食べはじめた。すると。
そーきそばが美味しくて僕は思わず言った。
「いいね」
「美味しいのね」
「かなりね」
天丼を食べている詩織さんに答えた。
「このそーきそばは」
「ここの人気メニューだしね」
「それがわかるよ」
実際に食べてみてだ。
「これはね」
「そうよね、天丼もね」
「美味しいんだ」
「秋田のお米だし」
それにというのだ。
「炊き方がいいから」
「いいんだ」
「美味しいわよ」
「食堂のご飯は」
どうして炊くかとだ、僕は詩織さんに話した。
「もう大きな炊き込み機でね」
「沢山よね」
「一気に炊くんだよね」
「そうよね」
「もう凄いよ」
炊くその光景はだ。
「大量に炊くからね」
「給食みたいな感じよね」
「うん、簡単に言うとね」
そーきそばを食べながら話した、麺類なのでのびないうちに食べたいと思ってそれでまずはそちらを食べている。
「そうだよ」
「そうよね」
「だから美味しいんだよね」
「一気に大量に作るから」
「そうして作ると」
このことはご飯だけでなくだ。
「カレーとかでもね」
「そうよね、もう一気に作ったら」
「大量にね」
「そうして作ったら美味しいよね」
「もう大量に調味料入れて」
細かい分量なぞなしでだ。
「それで作るとね」
「かえってね」
「少しずつ作るよりも」
繊細にそうするよりもだ。
「美味しんだよね」
「それで食堂のご飯もね」
「美味しいんだよね」
「そうよね、ただね」
「ただ?」
「イギリスのあの魔法の映画ね」
詩織さんは少し苦笑いになって話した。
「あれで出て来た食堂っていうか」
「学校の食事だね」
「美味しそうじゃなかったわね」
「あれはね」
僕も実際にと答えた。
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