八条学園騒動記
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第五百六十三話 準備に入りその四
「そして旅行でも教師の団体は嫌われる」
「そうなんだ」
「他のどの職業の団体でもな」
「威張っていてセクハラとかパワハラが多いからな」
「だからだ、教師は全員そうでないが」
「屑が多いよね」
「屑の割合が他の職業でもダントツに多い」
そうだとだ、タムタムは言い切った。
「そうなっているからな」
「だからだね」
「本当に俺が今話した教師もらしい奴だった」
「学校の先生らしいんだね」
「社会不適格者だった」
「本当に学校の先生はどうにかした方がいいね」
「屑ばかりだからな」
タムタムは今度は嫌そうに語った。
「本当にな」
「そうだよね、この学園では違うかな」
「屑はすぐに問題になるからな」
「私立だとね」
「コネで入る奴もいるが」
無能教師がそれで入って害毒を撒き散らす、この時代でもあることだ。
「しかしな」
「私立は公立よりましだね」
「公立は公務員だからな」
その立場でというのだ。
「それでだ」
「クビになりにくいんだね」
「しかも他の職種よりもな」
「先生様だからかな」
「それでな」
「余計に嫌なお話だね」
「全くだな、そして俺はその教師を見てな」
タムタムは話を本題に戻して話した。
「ああはなるまいと思ってだ」
「励ましたりしているんだ」
「人間悪いことを言われるとモチベーションが落ちる」
マルティにこう言い切った。
「時として怒ることもあるが」
「そうした時はあっても」
「ここぞという時はな」
「励ますべきだね」
「気持ちを奮い立たさせることだ」
大事なのはとだ、タムタムは自分の言葉の中にこの言葉も入れてそのうえでマルティに対して話をした。
「何といってもな」
「そういうことだね」
「野球でもな」
「というかスポーツだと」
マルティもこう返した。
「どうしてもね」
「その方がいいな」
「モチベーションが特に大事だね、スポーツは」
「それを下げる奴は指導者に向いていない以前にだ」
そもそもという言葉での言葉だった。
「グラウンドにいても喋らないで欲しい」
「場の雰囲気が悪くなって」
「それが試合にも影響するからな」
「そういえばここでも」
マルティは自分から言った。
「作業の時とかは怪我に注意しながらもね」
「明るい雰囲気の方がいいな」
「作業がはかどるからね」
「そうだな、あれこれ文句を言って駄目出しばかりだとな」
「士気も下がるね」
「よく体育会系でもいる」
この系列の人間にもというのだ。
「相手に文句ばかり言って駄目出しばかりする」
「そうした人はだね」
「本当にグラウンドではな」
「喋られないで欲しいんだ」
「今みたいな時もな」
作業をしているその時もというのだ。
「黙っていて欲しい、例えば怒鳴られると動きが止まる人がいるな」
「作業でそうなるとね」
「危険な作業を止めるならいいが」
この場合はというのだ。
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