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おぢばにおかえり

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第五十八話 入学前のその十八

「あの人にお会い出来てどれだけよかったか」
「そこまで大切な人ならね」
「神戸でもよね」
「ええ、お会いして」
「一緒に遊べばいいのね」
「そう、好きなだけね」
「それじゃあね」
 私はお母さんに応えて先輩と一緒に遊びに行く用意に入りました、ですが外出用の服を選んでいるとです。
 見事にズボンばかりでスカートは殆どなくて。
「女の子らしい服ないわね」
「おみちの人ってそうよね」
「女の人ってズボンばかりよね」
 妹達緒が私にお部屋で言ってきました。
「ひのきしんするしね」
「いつも身体動かすから」
「だからズボン多くなるわよね、どうしても」
「ズボンが一番動きやすいから」
「そうなのよね」
 私も今思うことでした。
「いただく服もね」
「ズボンばかりでね」
「お姉ちゃん制服以外スカート持ってないでしょ」
「高校の時も」
 本当にこの時もでした。
「持っている服、私服はね」
「ズボンばかりだったのね」
「そうだったのね」
「そうだったし」
 それにです。
「今もね」
「じゃあ本当にね」
「今も着ていく服は」
「ズボンね。スカートは」
 探してみたらです。
「小学校の時のピンクのフレアスカートしかないわ」
「一着だけなの」
「それだけなの」
「今探したら」
 私自身驚いています。 
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