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ヘタリア学園

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第三百八十四話  日本の家の遊び

第三百八十四話  日本の家の遊び
 お饅頭とお茶も食べ終えたイタリア。もう満腹になったところでまた日本が彼に声をかけてきました。
「さて、もう満足ですね」
「うん、お腹一杯」
 イタリアもこのことを認めます。
「有り難う。もう充分だよ」
「それではですね」
 ここでまた日本は彼に言います。
「遊びますか?何かをして」
「何をしてなの?」
「色々とあります」
 こう彼に話します。
「例えば将棋や囲碁、後は和歌も」
「和歌って?」
「詩を作り合うものでして」
「詩をお互い作るんだ」
「はい。こうして」
 早速何処からか出して来た筆で細長く切った紙にさらさらと書いていきます。
「作ります。如何でしょうか」
「随分短い歌だね」
「五七五七七です」
 またイタリアにとってははじめて聞く言葉でした。
「その文字数で作っていきます」
「凄く短い詩なんだね」
「外に出て風景を見ながら作っていきますか?」
 日本はイタリアに提案してきました。
「イタリア君さえ宜しければですが」
「うん、それなら御願い」
 イタリアは日本のその申し出にこくりと頷いて答えます。
「外に連れてって。それで一緒に」
「作りますか、和歌を」
「二人でね。作り合うんだね」
「その通りです」
 こうして二人は和歌を作り合うことになりました。和歌を作ることになった二人はまずは庭に出ました。もうその手には筆と紙があります。


第三百八十四話   完


                          2008・10・9
 
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