八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十六話 秋田へその五
「法律のコントロールが聞いていてな」
「自衛官や警察官の人達も」
「ちゃんと教育を受けているだろ」
「そうだよね」
「理性も働いているんだよ」
「そうした組織の力で」
「つまり法律や理性でコントロールされているのがな」
そうした力がというのだ。
「武力なんだよ」
「そうだよね」
「こっちの力では物事も解決出来るさ」
「災害とか犯罪とかが」
「出来るさ、やっぱりそうした力も必要なんだよ」
世の中にはというのだ。
「本当にな」
「戦争もあるしね」
「テロだってあるだろ」
「あるね、どうしても」
「テロリストに無防備じゃ駄目だろ」
そして他国からの侵略にもだ。
「だからな」
「自分を守る力としてだね」
「市民つまり俺達の生活を守る為にな」
「武力は必要だね」
「ああ、しかしな」
ここでだ、親父は僕にこうも話した。
「暴力は法律も理性もな」
「ない力だね」
「まさにヤクザ屋さんの力だよ」
アウトロー、そちらだというのだ。
「いじめとか部活とかでの教師が振るうものだ」
「学校でもあるね」
「あるだろ、そっちがな」
「暴力なんだね」
「ああ、いじめで問題が解決するか」
「いじめ自体が問題だからね」
「いじめをした連中を法律で徹底的に取り締まって処罰しないと駄目だ」
親父は言い切った。
「この時に武力が必要な場合もあるさ」
「いじめは犯罪で犯罪犯した奴を捕まえる為に」
「それは必要さ、暴力教師だってな」
部活で生徒を虐待したりする学校の教師は本当に多い、それはもう教育ではなくどう見ても虐待というものだ。
「生徒が自分より立場も力も弱いから殴ったり蹴ったりするだろ」
「相手は絶対に反抗出来ないからね」
「こうしたのが暴力なんだよ」
「本当に理性がないんだね」
「勿論法律もないからな」
その振るう力にはだ。
「だからな」
「そうした力を振るう相手は武力でだね」
「抑えるしかない、そしてな」
「今回もだね」
「本当に出来るだけな」
親父は僕に真剣な声で話した。
「奇麗ごとで済みたいさ」
「武力も使わずに」
「ああ、やっぱり世の中っていうのはな」
どうしてもというのだ。
「奇麗ごとで済めばいいさ、けれどな」
「そうなるとも限らないんだね」
「正直今回はそれで済まないな」
奇麗ごとではというのだ。
「武力を使うな」
「そうなるんだね」
「ただ、俺は何度も言うけれどな」
「暴力は使わないね」
「ああ」
絶対にという返事だった。
「俺は格闘技は全くの専門外だ」
「喧嘩もしないしね」
「口は悪いが相手を野のすることもな」
実際にこちらもだ、親父は。
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