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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十五話 冬の嵐の前その二

「低いね、普通の洋食で」
「カレーはもう皆が食べる」
「もう特別な食べものになってるけれど」
 日本の国民食と言っていい、これだけの地位を得ている食べものはあるにしても少ないことは事実だろう。
「ハヤシライスはね」
「ある程度ってところで」
「カレーと比べるとね」
「かなり落ちるわね」
「どうしてもね」
「そうよね」
「けれどね」 
 それでもだ、ハヤシライスは。
「美味しいことはね」
「事実よね」
「だから確かにカレーと比べると落ちるけれど」
「それでもよね」
「美味しいからね、時々ね」
「食べてるわね、皆」
「何だかんだで」
 カレーが強過ぎると思う、そう思うとハヤシライスが可哀想ではある。
「人気があってね」
「味もね」
「確かにいいんだよね、ここの食堂のハヤシライスもね」
「美味しいわね」
「だから今日はね」
「カレーじゃなくて」
「こっちにしたんだ」
 そのハヤシライスにだ。
「そうしたんだ」
「そうなのね」
「それも大盛にして」
「その大盛がね」
 見ればだ、その大盛はだ。
「普通の三倍はあるのよね」
「この食堂というか学園の大盛は」
「本当に凄いから」
「何でも日本人は少食で」
 このことは世界的に見てもかなりらしい。
「外国の殆どの国の人達はもっと食べるから」
「その人達のことを考えてなのね」
「この学園の大盛は凄いんだ」
「三倍ね」
「そうみたいだよ、アメリカ人も食べるし」
 ハンバーガーなんて日本のエルサイズが向こうじゃ普通かそれよりも小さいエスサイズ位だという。
「中国人だってね」
「そうそう、ジューンも水蓮もね」
「食べるよね」
「男の子並にね」
「他の外国の娘達も」
 八条荘にいる娘達もだ。
「皆食べるし」
「私達日本人よりもね」
「ロシア人もいるけれど」
「あそこは寒いから」
「もういるだけでカロリーがどんどん減っていくから」
 ロシアの寒さの中にいるとだ、もう自然とそれだけでカロリーを消費していくらしい。それだけロシアの冬は寒いのだ。
「だからね」
「食べないと駄目なのよね」
「甘いものもね」
 こちらもだ。
「日本人以上に摂って」
「寒さを凌ぐのよね」
「だからレーションも」
 軍の食事、携帯や保存用のそれもだ。
「物凄く甘いらしいよ」
「糖分多いのね」
「それで強引にでもね」
「カロリー摂取してるのね」
「さもないと動けないどころか」
 寒さのせいでだ。
「死ぬから」
「そうしてるのよね」
「実際ロシアの寒さって」
 問題のそれはというと。 
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