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夢幻水滸伝

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第百二十九話 琉球入りその五

「女流雀士も何か」
「結構多いし」
 美蓮が応えた。
「それであたし等がしても」
「ええしね」
「まあ麻雀をしながら」
 ここでこんなことも言う美蓮だった。
「その下でセクハラする親父もおるけど」
「猪八戒みたいな」
 中国で女好きで食べものに卑しい男のことを西遊記に出て来るこのキャラクターと呼んだりもするという。
「そんな風な」
「親父おるけどな」
「そういう親父って」
 どうもとだ、緑麗も言ってきた。
「ほんな嫌ですね」
「そういう親父って何処でもいるみたいですね」
 紅美は自分の卓を見つつ話した。
「どうも」
「というか」
 花華も自分の卓を見る、思わしくない卓なので内心舌打ちしたがそれは表情に出さずそれで紅美に言った。
「そんな親父はもうぶっ飛ばす」
「それが中国女ですね」
「こっちの世界でもそうやしね」
「そこは同じですね」
「中国女は黙ってへん」
 セクハラには、というのだ。
「それでや」
「そうですね」
「こっちの世界でも」
 花華はさらに話した。
「そうせんとな」
「あきませんね」
「この世界でも来た時いやらしいこと言ったオークのおっさんおったわ」
 美蓮も言ってきた。
「あたしアルケミストやけどぶん殴ったわ」
「ドワーフのその力でか」
「そうしたったわ」
 こう花華に話した。
「お尻触った瞬間にな」
「そうしたか」
「そこで終わったけどな」
「そこからさらにはか」
「せんかったわ、そこからカナディアンバックブリーカー浴びせたかったけど」
 別名タワーブリッジという、相手を両肩に担いで背骨を攻撃するプロレスの大技の一つだ。危険なので絶対に真似をしてはいけない。
「その一撃でな」
「気絶させたか」
「ジャブのつもりが」
 その一撃がというのだ。
「ギャラクティカマグナムになってな」
「日本のあの漫画か」
「あの漫画の一撃になって」
「BACOOOOOOOOOOMって効果音出たんやな」
「それは出んかったけど」
 それでもと言うのだった。
「右のその一撃でな」
「倒せたんか」
「そうなって終わったわ」
「そうなったんやな」
「ああ、そんなことがあったわ」
「といいますか」
 紅美も言ってきた。
「セクハラはほんま腹立ちますね」
「ほんまやな」
「それだけで」
 美蓮に言うのだった。
「それは」
「何ていってもな」
「こうして卓を囲んでも」
「卓の下で仕掛けてくるから」
「腹立ちます」
「やるおっさんや爺さんはな」
「幸い星の人にはいませんけど」
 それでもというのだ。 
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