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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十三話 一番凄い人その一

               第二百六十三話  一番凄い人
 僕は香織さんにあらためて幕末と維新で一番凄い人は誰かという話をした、このことは考えてみるとだ。
「凄い議論があるよね」
「戦国時代の人と一緒よね」
「あの時代についてもね」
 色々な人が出て来てだ。
「信長さんとか秀吉さんとか」
「信長さんが一番って人多いわね」
「やっぱりあれだけの実績があるからね」
「それでよね」
「あの人がっていうけれど」
「他の人を推す人もいるから」
「色々と言われてるわね」
 香織さんも言ってきた。
「私はあまり入らないけれど」
「それはどうしてかな」
「だって私北海道だから」
 こちらの生まれだからだというのだ。
「戦国時代に北海道殆ど関係ないでしょ」
「だからなんだ」
「ご先祖様は維新の時に札幌に移住したらしいけれど」
「何処からかな」
「新潟みたいよ、まあ強いて言うなら」
 戦国時代で誰が一番凄いかという話に入ると、というのだ。
「謙信さんかしらね」
「その人になるんだ」
「やっぱりね」 
 そうなるというのだ。
「強いて言うなら」
「そうなるんだね」
「あくまで強いたらよ」
「そうなるのね」
「ええ、ただ本当にね」
 香織さんは自分のことをさらに話してくれた。
「強いてだから」
「北海道には関係ないんだ」
「殆どね、松前氏っていっても」 
 北海道つまり蝦夷を治めていた家だ、幕末までそうしていたけれどその統治はお世辞にもいいものではなかったらしい。
「北海道の南のちょっとをね」
「治めていた位で」
「もう殆どね」 
 北海道の地域のそれをというのだ。
「最上徳内さんが来るまで確かに調べてなかったし」
「戦国時代は」
「もう北海道の南端にいる位で」
 その程度でというのだ。
「戦国時代にもね」
「関わってないんだね」
「ほぼね」
 そう言っていい位だったというのだ。
「幕末は幕府が直轄領にしたけれどね」
「そうだったね」
「それで五稜郭も出来て」
「そこで戦って」
「維新からは開拓があって」
「出番多いね」
「だから私も幕末だとね」
 そして維新ならというのだ。
「お話に乗れるわ」
「そうだよね」
「それで面白いお話もね」
 これもというのだ。
「知ってるけれど」
「五稜郭とか開拓とかで」
「十勝とか凄かったから」
「あそこの開拓は」
「もう何度も壊滅的な事態になって」
 十勝の開拓はというのだ。
「熊が出たり蝗が出たりして」
「蝗ね」
 そういえば五稜郭や開拓のことを紹介していたクラスもあった、クラーク博士や黒田清隆について紹介していたクラスもだ。
「日本で蝗って」
「いるけれどね」
「そんな害とかね」
「そうしたお話ってないわね」
「うん、けれど北海道では」
「出たらしくて」
 蝗の大群がだ。 
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