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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十二話 夜の屋上でその十三

「お水で」
「酔っても」
「沢山飲んで」
 そしてだ、僕は香織さんに話した。
「次の日はね」
「すっきりね」
「さもないと」
「二日酔いで」
「あの苦しみは」
 実は明日間違いなくそうなると思いつつ香織さんにこうも言った。
「酷いから」
「私明日は」
「その二日酔いだね」
「なってるわ」
「そうだよね」
「だから」
「今だね」
「涼んでるの」
 僕に微笑んで話してくれた。
「せめてね」
「涼んでだね」
「明日はましに」
 そう思ってというのだ。
「したいの」
「じゃあね」
「ここで涼んで」
「お水も飲んで」
 お水の話は忘れなかった。
「朝にはね」
「お風呂ね」
「これでね」
 流石にと僕も思った。
「すっきりして」
「元気よくね」
「朝をはじめられるよ」
「そうよね」
「お水といっても」
 それでもだ。
「飲むだけじゃないから」
「入るのもね」
「あるから」
「そうよね」
「本当にね」
「すっきりして」
「明日もね」
 文化祭が終わってだ。
「凄そうね」
「ええ、じゃあね」
「お水飲む」
「今お水はないけれど」
 それでもというのだ。
「スポーツドリンクあるわ」
「そっちがなんだ」
「それも二本ね」
 香織さんは言いつつ懐から二本のペットボトルを出してきた。そのうえで僕に笑顔で話してくれた。
「一本どう?」
「いいんだ」
「二本も飲めないわ」
 だからだというのだ。
「飲んでね」
「じゃあ」
 僕も言葉に甘えてだった。
 香織さんから一本受け取ってからまた言った。
「飲ませてもらうね」
「是非ね」
「お酒の後のこれはね」
 スポーツドリンクはだ。
「いいよね」
「アルコールが」
 問題のこれがだ。
「一気にね」
「抜けて」
「いいわね」
「お酒飲む前に飲んだら」
 その場合はというと。
「酔いが回って」
「きついのよね」
「それでもね」
「後だとね」
「醒めるからね」
 だからだ。 
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