八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十二話 夜の屋上でその十一
「それでだから」
「馬鹿なお話ね」
「何が悲しくてね」
僕が心から思うことだ。
「覚醒剤なんかにお金使うのか」
「わからないわね」
「こんな無駄なことないよ」
ギャンブルに使うのも無駄だと思うけれどだ。
「犯罪でしかも自分の身体も心も滅ぼす」
「そんなことに使うなんて」
「こんな馬鹿なことはないよ」
僕はこうも言った。
「本当にね」
「そうよね」
「五十億以上も稼いだら」
それこそだ。
「もう一生遊んでいけるしね」
「普通の遊びでね」
「そうだからね」
どう考えてもだ。
「だからね」
「麻薬をやるなんて」
「寂しいとか言ってたけれど」
そう言って手を出したみたいだ。
「人として弱いとかね」
「言われても仕方ないわね」
「厳しいことを言うかも知れないけれど」
それでもだ。
「あんなのに手を出したら駄目だよ」
「そうよね」
「というか」
僕が思うにだ。
「麻薬だけでなくてね、あの人は」
「問題あるのね」
「というかね」
僕が思うにだ。
「血糖値九百の糖尿病とか」
「凄いのよね」
「普通三百台らしいよ」
糖尿病の人でだ。
「それが九百って」
「三倍位違うわね」
「一体何をしているのか」
飲む、食べることでだ。
「そうなるよ」
「そういえばあの人太ったわね」
「うん、お腹がとんでもなく出て」
尋常じゃない太り方だ、本当に運動をしていないとかそういうのじゃなくて命の危険が感じられる太り方だ。
「それでだからね」
「不健康な太り方よね」
「どう見てもね」
「そんなのだから」
「そんな糖尿病かもね」
血糖値が九百いく様なだ。
「無茶苦茶な」
「糖尿病って危ないのよね」
「重症になるとね」
その場合はだ。
「足が壊死するし目もね」
「見えなくなるのよね」
「だから怖いんだ」
「そうよね」
「実際に村田英雄さんは両足切ってるけれど」
「糖尿病のせいね」
「多分お酒でね」
日本酒は糖分が多い、お米で造っているだけに。
「そうなったんだよ」
「本当に怖い病気よね」
「歴史上でもなってる人結構いるし」
「そうなの」
「上杉謙信さんもね」
「お酒好きだったのよね」
「うん、毎日かなり飲んでいたらしいから」
無類の酒好きだったと言われている。
「だからね」
「それでよね」
「その結果ね」
「糖尿病だったの」
「そう言われてるよ、織田信長さんもね」
この人は下戸でも甘いものが好きだったらしい。
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