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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十話 炎を見ながらその九

「あれ西郷さんよね」
「敵の大将はね」
「古今無双の英雄って言ってるわね」
「凄いリスペクトだよ」
 敵将に対するものとしてはだ。
「あの歌西郷さんはけなしていないから」
「叛乱を起こした人達も」
「むしろ褒めていてね」
 そうしてだ。
「讃えてね」
「そしてよね」
「歌にしているけれど」
「西郷さんはそれだけ凄い人ね」
「まさに総大将の器だったんだ」
「それで大久保さんが宰相ね」
「そんな立場だったと思うよ」
 薩摩藩の中ではだ。
「明治政府でも最初はね」
「西郷さんが実質的なトップで」
「それで大久保さんが補佐みたいな」
「そんな立場だったのね」
「後で遣欧使節団が組まれて」
 海外の様々なものを学んでいいものは全て日本に取り入れて日本の発展に活かす為に組まれたものだ。
「送られた時にね」
「大久保さんも言ったわね」
「大久保さんがどういった政治をするか」
 まさにそのことがだ。
「明治の日本を左右したから」
「だからよね」
「大久保さんは絶対に送るつもりで」
 それでだ。
「送ってね、西郷さんは残ったけれど」
「その時まではね」
「西郷さんがトップで」
「大久保さんが宰相だったのね」
「孔明さんみたいな立場だったんだ」
 言うならばだ。
「宰相、丞相だったから」
「そうなのね」
「幕末の軍師は」
 そう言っていい人もいた、その人は誰かというと。
「大村益次郎さんだったんだ」
「その人も特集しているクラスあったわね」
「やっぱり重要人物だからね」
 それもかなりのだ。
「維新を成功させた功労者の一人だし」
「何か凄い冷静な人だったらしいわね」
「元々お医者さんでね」 
 こちらの技術も凄かったらしい。
「兵法にも通じていて」
「それでだったわね」
「幕府を追い詰めていったんだ」
「それで倒幕を果たして」
「そしてね」
 その結果だった。
「明治日本の道標を作ったんだ」
「大村さんはそうした人だったわね」
「演義の孔明さんはこっちかな」
 幕末の日本で言うとだ。
「強いて言うならね」
「軍師だから」
「それで史実の孔明さんはね」
「大久保さんなのね」
「そうだったと思うよ、ただね」
 僕が思うにはだ。
「吉川英治とか横山光輝の孔明さんは両方だね」
「軍師で宰相ね」
「どっちもなんだよね」
「どっちかじゃなくて」
「もう政治もして」
 丞相、宰相の仕事をしてだ。 
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