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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十九話 思わぬ人その七

「怖いのよ」
「大抵いじめって集団でするよね」
「一人を寄ってたかってね」
「そうしてくるから」
「相手が男の子でもね」
 力が強いであろう相手にもだ。
「やってくるから」
「それで怖くないんだね」
「そう、それでその人も集団でそうしたのね」
「その人が中心になって」
 娘さんはその人が物凄くいい人だったといつも言っている、高校一年で親元を離れて凄く寂しくて先がわからない時に同じお部屋でとても優しく色々教えてくれた人だとだ。だからそんな人がいじめるとか信じられないと言っていた。
「天理教の神殿で階段の上から罵って周りの女の子にその人を周りから冷たい笑みを向けさせたりね」
「ああ、そうしたこともね」
「女の子はするんだ」
「するわよ」
 普通にという返事だった。
「そんなこともね」
「じゃあ相手の人が帰る時に校門で集団で待ち伏せて聞こえる様に陰口言うとか」
 こんなことされたら僕だったら次の日から学校に行けなくなる、正直トラウマになること確実のことだ。
「こういうことも」
「するわよ、女の子」
「どれも相当残酷だよね」
「だから女の子って残酷だから」
「それでなんだ」
「そうしたこともね」 
 僕が話を聞いてドン引きしたこともだ。
「普通にするから」
「そうなんだ」
「それが女の子よ」
「残酷なんだね」
「そうよ、まあそうした仕打ち受けたら」
「された相手はだね」
「相当なトラウマ持って」
 その心にだ。
「かなり歪むわね」
「そうした性格になるよね」
「人格変わる位ね」
「やっぱりそうなるんだね」
「悪役みたいな性格になるかもね」
「何かその先輩の人凄く反省してたらしいけれどね」 
 自分がした残酷な行いにだ。
「教会の娘さんが言われるには」
「そうなのね、けれどね」
「それでもなんだ」
「その人にそこまで残酷な面があることはね」
 このことはというのだ。
「事実でしょ」
「それはね」
「そうだね、確かにね」 
 実際に教会の娘さんから聞いていてかなり残酷な人だと思った、正直傍にいて欲しくないレベルだ。
「その人がかなり残酷だってことはね」
「事実でしょ」
「幾ら反省してもね」
「相手の人が何やったか知らないわよ」
「何でもね」 
 何故そうなったのかもだ、僕は娘さんから聞いていてそれで詩織さんにこのことについても話すことにした。
「その先輩さんのお友達が告白されて」
「恋愛絡み?」
「お友達の人は振ったらしいんだ」
 告白してきた人、つまり娘さんの先輩の人が攻撃した人だ。
「どうもね、それがこじれて」
「告白の後で」
「変なことになったらしいんだ」
「暴力とか?」
「暴力はなかったらしいよ」
 娘さんがお話する限りだ。
「何か変にこじれて」
「失恋から」
「そこでその人が出て」
 それでだったらしい。 
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