| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百五十話 最終ステージ突入その八

「やっぱり天才っていうのは」
「九十九パーセントの努力と」
「一パーセントの才能で」
「努力が圧倒的に比重が高いのね」
「どんな人でも努力しないと」
「何にもならないわね」
「何も努力をしない人は」
 それこそともだ、ジョーは話した。
「幾らその分野で才能があっても」
「何もならない」
「そうだと思うわ、近所の焼き鳥屋のおじさんね」
「あの炭火焼きの」
「あの人も毎日焼いていてね」
 その焼き鳥をだ。
「焼き方にタレも工夫して」
「あの味なのね」
「そうだって仰ってたわ」
 その人もというのだ。
「実際にね」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「何でもね」
「努力ね」
「毎日のそれが必要ね」
「何かをするなら」
「それなら」
「そうね、まあ音楽とか芸術は」
 ジョーはこういったジャンルについてはこう述べた。
「発明と一緒ね」
「九十九パーセントの努力に」
「一パーセントの閃きね」
「それが来るかどうか」
「それが問題ね」
「もう閃きは」
 これはというと。
「才能じゃないわよね」
「神様が下さるものね」
 エイミーはこう言った。
「やっぱり」
「そうよね」
「私最近ミトラ神も信じはじめたけれど」
「あの強い神様ね」
「光のね、この神様は」
「発明とか音楽とかとはね」
 そういったものとはとだ、ジョーはエイミーに答えた。
「またね」
「違うのね」
「ええ、音楽だと」
「色々な神様いるわよね」
「それぞれの神話系統でね」
「そうよね」
「まあその神様を信仰して」
 そのうえでというのだ。
「閃きを頂く」
「そうなるのね」
「この場合はね、それとね」
「それと?」
「閃きっていうのは」
 このことについてだ、ジョーはこうも言った。
「モーツァルトは見えていたみたいよ」
「そうなの」
「楽譜が見えていて」
 それでというのだ。
「それを書いていただけとかね」
「そんなお話があるの」
「本人が言ってたの」
 他ならぬモーツァルト自身がというのだ。
「そうね」
「凄いお話ね」
「というか」
 ここでベスが言ってきた。
「音楽は閃き?才能?どっち?」
「演奏を上手にするなら才能で」
 ジョーはこうベスに答えた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧