八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

「邪悪なサンタさんが発掘されて」
「それで人も襲いますね」
「しかも集団でね」
「あれは凄い発想ですね」
「裸のサンタさんが集団で来るしね」
「あれは特殊な例ですね」
「発想が思いつかないから」
　とてもだ。
「サンタさんが発掘されて」
「それも邪悪で」
「集団でね」
　しかも裸ときている。
「結末も何か凄かったしね」
「大人しくさせて全世界に輸出しましたね」
「よくああした映画出来たね」
「そうですね」
　千歳さんも頷くことだった。
「本当に」
「色々凄い映画だよ。まあサンタさん扱ったジョークも多いけれど」
　有名人だけにだ。
「それでもね」
「あれは、ですね」
「ちょっとやそっとじゃね」
「考えられないですから」
「凄い映画だよ」
「サンタさんが人を襲うなんて」
「しかも食べる為にね」
　何と肉食だ。
「トナカイも襲うし」
「トナカイの橇に乗らず」
「襲って食べるから」
「最初にその場面が出ていましたね」
「フィンランドから来てる子もいるしね」
　この学園にはだ。
「その子から聞いてね」
「私もでした」
「漫画でも紹介されていたし」
　世界各国を擬人化した作品でかなり面白い。
「有名な作品みたいだね」
「その様ですね」
「フィンランドっていうと」
　僕のイメージではだ。
「カレワラとかムーミンとか」
「幻想的なお話ですね」
「あとカトリとか」
「カトリ？」
「牧場の少女カトリっていう作品もあるんだ」
　アニメにもなっている。
「一次大戦の時のフィンランドが舞台だよ」
「丁度独立する時ですね」
「その大変な時が舞台でね」
　それでだった。
「苦労もね」
「あったのですね」
「一次大戦までフィンランドはロシア領だったんだ」
「あっ、スウェーデンが戦争に負けて」
　ロシアとのとだ、千歳さんも言ってきた。
「ロシアにですね」
「入ったよね」
「最初フィンランドはスウェーデンの領土でしたね」
「スウェーデンはもっと広い国だったんだよね」
　今よりもだ。
「デンマークから独立してね」
「それからでしたね」
「ロシアに負けるまではね」
「今の倍程大きかったですね」
「フィンランドがあった分ね」
　スオミとフィンランドの人達が言う地域をだ、そこに二次大戦でフィンランドが負けたことでソ連今のロシアに割譲されたカレワラも入っていた。
「広かったんだ」
「そうでしたね」
「それでもね」
「フィンランドはロシア領になっていて」
「そこから独立した頃がね」
　まさにだったのだ。
「その作品の時代なんだ」
「牧場の少女カトリの」
「何とか独立して」
　そしてだった。
「今のフィンランドがあるんだ」
「それでその時の歌が」
　また千歳さんからお話してくれた。