| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百五十八話 キャンプファイアーその五

「クリスマスと同じで」
「日本人はあまり縁がないですね」
「その筈だけれど」
「お祝いされますね」
「そうなんだよね」
「不思議なことですね、考えてみますと」
「しかも日本でバレンタインが本来どんな日かね」
 もうこのこと自体がだ。
「知らない人多いから」
「確かキリスト教の聖人の方の」
「聖バレンタインが処刑された日っていうね」
「そうでしたね」
「実際は処刑されていないし」
 日本ではこのことを知らない人も多い。
「チョコレートもね」
「関係ないですよね」
「全くね」
 ローマ帝国の頃にこの食べものはなかった、今の日本で言うお刺身とそして魚醤と言っていいものあったけれどだ。
「それこそね」
「そうですよね」
「けれど日本だとね」
「チョコレートをあげる日になっていますね」
「女の子が男の子にね」
「全く違いますね」
「それが日本と言うと」
 本当にだ。
「日本になるね」
「そうですよね」
「クリスマスだってそうだしね」
 ある人達にとっては『クルシミマス』らしい。バレンタインもこの日ももてない人には非常に辛い一日らしい。
「キリストが生まれた日とか」
「関係ないですね」
「本来はね」
「日本では」
「キリスト教徒が宗教人口の一パーセントだから」
 それだけしかいないからだ。
「もうね」
「ほぼ関係ないですね」
「しかも教会でお祝いされるより」
 キリスト教のだ。
「スーパーとか百貨店とかね」
「お店で、ですよね」
「特にケーキ屋さんだね」
 ケーキを食べる日になっているからだ。
「もうね」
「大忙しの日ですね」
「ケーキを食べてワインを飲んで」
「鶏肉を食べる日ですね」
「日本のクリスマスはね」
「完全にそうなっていますね」
「よくて七面鳥かな」
 鶏でなくてだ。
「食べるものは」
「本当にそうしたものですね」
「キリストの誕生を祝う考えはね」
「あるでしょうか」
「難しいね、キリストを知らない人はいないけれど」
 流石にだ。
「それでもね」
「生まれた日を祝うことは」
「どうもね」
「薄いのですね」
「そう思うよね、千歳さんも」
「そうですね、もうクリスマスは」
 日本でのそれはというと。
「デートやパーティーの」
「そうした日だよね」
「ほぼそうなっていますね」
「うん、もうキリストの生誕はね」
「関係なくなっていますね」
「ツリーを飾って楽しむ」
 これもクリスマスの代名詞だ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧