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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十七話 イタワッチさんの好きなものその十四

「使っていたんだ」
「油だけじゃないのね」
「だから白鯨なんかはね」
「読んでいて勿体ない?」
「そう思うよ」
 日本人ならだ。
「お肉食べないのかって」
「何か鮫が食べてるのよね」
「油取った後の鯨はね」
「日本人はお肉の方が?」
「有り難いね、癖はあるけれど」
 独特の味がある、少なくとも魚類の味じゃない。
「けれどね」
「それでもなのね」
「美味しいからね」
「お刺身にするのよね」
「お刺身にするし」
 それだけじゃなくてだ。
「はりはり鍋にベーコンにさらしにね」
「色々あるのね」
「ステーキしたり煮込んだり」
「本当に色々ね」
「だから無駄がないんだ」
 色々な料理の仕方で食べられるしだ。
「いい食べものだよ」
「それでこれからは」
「また食べられる様になったよ」
 IWCを脱退してだ。
「他の国からも腕づくでってならなかったし」
「日本人嬉しいわよね」
「僕にしてもね、お肉もいいけれど」
 維新、文明開化といえばすき焼きだ。けれどだ。
「鯨もね」
「それで食べてるのね」
「出来れば」
 これは僕の思うことだ。
「居酒屋でも普通に出てね」
「食べられるとっていうのね」
「有り難いね」
「義和お酒好きよね」
「大好きだよ」
 本当にだ。
「日本酒も焼酎もビールもワインもね」
「そうよね」
「それでね」
「鯨と一緒に飲みたいのね」
「うん、お刺身でも煮っころがしでも」
 勿論ベーコンでもさらしでもだ。
「食べたいね」
「何か待ちに待った時が来たのね」
「というかあの組織意味あるのか」
 IWCという捕鯨についての組織がだ。
「わからないしね」
「日本への嫌がらせとか」
「そうも言われてるしね」
 このことは実際にだ。
「そんな風だからね」
「抜けてもいいのね」
「抜けてもオーストラリアとかも何も言えなかったし」
 この国が捕鯨については一番言うけれどだ。
「だからね」
「これからは鯨食べていくのね」
「そうしていくよ、幕末だってね」
「鯨食べてたのね」
「ある不埒な漫画じゃ昭和で捕鯨してたよ」
 侍ジャイアンツという球界いや世界普遍の敵読売ジャイアンツに主人公が入って活躍するというかつての野球漫画のテンプレの様なおぞましい漫画だ、何故あの頃の野球漫画の主役は巨人ばかりか嫌になる。
「高知の方でね」
「まさに龍馬さんのお国ね」
「あそこは漁業が盛んだったからね」
「鰹よね」
「そうそう、鰹が有名でね」
「鯨も獲ってたのね」
「追い込み漁もやってたしね」
 それでグリーンピースも文句を言ってきたらしい。 
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