八条学園騒動記
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第五百四十八話 姉妹の名前その十
「上がるのよ」
「そういうものなのね」
「だからエウロパはね」
「そうした訓練をしていないのね」
「連合程はね、それでね」
「知能指数は連合より低いのね」
「そうなの、昔は知能指数は人種で決まるとか言われていたけれど」
この主張は二十世紀末に出たものだ。
「実は違うのよ」
「訓練次第でなのね」
「上下するの、ただね」
「ただ?」
「昔はアジア系の方が高かったのよ」
人種的なことを言うとそうだったというのだ。
「これがね」
「そうだったのね」
「それでも訓練次第だし」
「混血したからじゃないの」
「それ言われているけれど」
それでもとだ、メグは実は混血や純血に科学的根拠を見ていないのでそれでエイミーに対して話した。
「私は信じていないの」
「そうなの」
「アジア系は頭がよくてっていうのよね」
「アフリカ系は運動神経でね」
「ヨーロッパ系はバランスよね」
「この三つの人種が混血しているから」
連合市民はおおむねそうなっている、混血がかなり進んでいってそれが続いていて今も進んでいるのだ。
「連合市民は優秀だって」
「そう言うわね」
「それは違うの」
「違うわ」
メグは末妹にはっきりと答えた。
「私が思うにね」
「実際はどうかしら」
「だから訓練次第でね」
「変わるのね」
「連合はそうした言葉を使ってるし」
銀河語をというのだ。
「スポーツもね」
「しっかりとしてるから」
「両方いいのよ」
エウロパよりもというのだ。
「そうなのよ」
「体格がいいのは」
ベスはこちらの話をした、尚四姉妹で一番の長身はジョーであり一八三ある。
「食べものの関係よね」
「私達いつも蛋白質沢山摂ってるでしょ」
「お肉食べて牛乳飲んで」
「そうしたものを食べてるとね」
「身体も大きくなるのね」
「自然とね」
そうなるというのだ。
「誰でもね」
「そういうものなの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
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